DIY

庭DIYの始め方|タイル・フェンス・人工芝で理想の庭に近づけるコツ

タイル・人工芝の手順から、雑草対策・費用の目安、業者に頼むべき境界まで解説

執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者
19:00

フェンス・目隠しは「高さ」と「境界」の事前確認から

Bilanol/shutterstock.com

プライバシーを守りたい、道路からの視線を遮りたいという理由でフェンスや目隠しを検討する方も多いでしょう。ここで意外と見落とされがちなのが、高さと境界の扱いです。

地面に基礎を設けて単体で立てるフェンスそのものには、建築基準法上、一律の高さ制限が定められているわけではありません。

建築基準法施行令第61条・第62条の8はコンクリートブロック造・組積造の「塀」を対象とした規定であり、単体で設置するフェンスには直接適用されないためです。ただし最終的な高さの判断は自治体の建築指導課にご確認ください。

一方で、三重県「建築基準法施行令におけるブロック塀等の構造基準」によると、コンクリートブロックなどを使った塀については、建築基準法施行令で構造上の基準が定められています。

具体的には、高さ1.2mを超え2.2m以下のブロック塀の場合、3.4m以下ごとに「控え壁」と呼ばれる補強壁を設けることが求められています(建築基準法施行令第62条の8)。【2026年時点】の一般的な基準。詳細は自治体・現場条件により異なります。

つまり、「目隠しのために背の高い塀を新設したい」という場合は、単純な置き敷きDIYの範囲を超え、構造基準への適合や、場合によっては確認申請が必要になることがあります。着手前に自治体の建築指導課へ確認しておくと安心です。

また、フェンス・目隠しの設置場所が隣地との境界に近い場合は、着工前に隣家へひとこと声をかけ、境界線についても認識をすり合わせておくことをおすすめします。トラブルを未然に防ぐための、ちょっとした気配りです。

高さの目安としては、目隠し目的なら1.8m〜2.0m程度、防犯目的なら1.5m〜1.8m程度、境界を示す程度なら1.0m〜1.2m程度で検討されるケースが多いようです(※目的・地域慣習による目安であり、公的な基準に基づくものではありません。断定するものではなく、詳細は施工業者や自治体にご確認ください)。

雑草対策、方法ごとの向き・不向き

「毎年夏になると雑草に悩まされる」という方に向けて、代表的な対策を比較してみましょう。

雑草対策の主な方法

雑草対策の主な方法
出所:LIMO&ホーム作成

除草剤を使う場合は、必ず商品ラベルに記載された使用方法・使用場所・希釈倍率・安全上の注意を確認したうえで、用法用量を守って使用してください。

農林水産省によると、ラベルには適用範囲や使用回数、使用上の注意なども記載されています。

小さなお子さまやペットがいるご家庭では、使用場所や乾燥するまでの立ち入り制限にも配慮すると安心です。

門扉・ブロック塀は「業者に相談する」判断も選択肢に

門扉のDIYは、シンプルな軽量タイプであれば取り組みやすい一方、電気錠付きや重量のある門扉は、建付けの精度や安全性の観点から業者への依頼が無難とされています。

ブロック塀についても同様です。既存の塀にひび割れやぐらつきが見られる場合、国土交通省は「ブロック塀等の安全点検」を呼びかけており、危険性が確認された際には補修や撤去などの対応が必要としています。

高さのあるブロック塀を新設する、あるいは古い塀を作り替えるといった工事は、構造基準への適合や施工の安全性が問われる部分でもあるため、DIYでの新設は避け、エクステリア業者や工務店など専門家に相談することをおすすめします。

費用の目安について

庭DIYの費用は、資材の種類・施工範囲の広さ・地域によって大きく変わるため、統一的な公的相場は見当たりません。

ホームセンターやDIYショップで資材を購入して自分たちで施工する場合、業者にすべて依頼するケースと比べて費用を抑えやすい傾向にありますが、あくまで目安として捉え、実際に購入する前には資材店やメーカーの公式サイトで最新価格をご確認ください。

なお、電動工具の扱いに慣れていない場合や、重量のある資材を持ち上げる作業では、無理をせず休憩を挟みながら進めることも大切です。

まとめ

庭DIYは、タイルの置き敷きや人工芝の敷設、軽い目隠しづくりなど、休日を使って手軽に取り組める部分がある一方で、フェンス・塀の高さや門扉の仕様によっては、確認申請や専門業者への依頼が必要になる場合があります。

まずはご自宅の庭のどこを自分たちで手がけ、どこを専門家に相談するかを整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。

無理のない範囲から、少しずつ理想の庭に近づけていけたらいいですね。

手軽さの奥に…法規や安全面の注意点が隠れていることも

中井 里穂
執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

法律や制度の基礎を学んできた経験から、今回の庭DIYの記事を書くにあたっても、「どこまでが自己判断でできる範囲なのか」という線引きを一番意識しました。

休日にホームセンターへ行くと、タイルや人工芝、フェンス資材など、どれも“置くだけ”でできそうに見えるものがたくさん並んでいますよね。ただ、その手軽さの奥に、法規や安全面の注意点が隠れていることもあるというのは、書きながら改めて実感したところです。

なかでも印象的だったのは、フェンス・塀の高さと境界にまつわる部分です。単体のフェンスには一律の高さ制限はない一方、コンクリートブロックの塀は建築基準法施行令で構造基準が定められていて、高さによっては控え壁が必要になったり、確認申請が求められたりすることもあります。「目隠しのためにもう少し高くしたい」という気持ちは自然なものですが、その一歩を踏み出す前に、まずは自治体の建築指導課へ確認しておくと安心だとあらためて感じました。数字の細かさに構えなくても、「高さ次第では専門家の出番」という感覚だけ持っておけば十分だと思います。

境界に近い場所での工事は、隣家へのひとことも忘れずに。ブロック塀のひび割れやぐらつきについても、国や自治体が安全点検を呼びかけているとおり、少しでも不安がある場合は無理に自分で手を加えず、専門家に見てもらうのがおすすめです。門扉についても、電気錠付きや重量のあるタイプは同じ理由で業者に相談したほうが無難だと思います。塀にせよ門扉にせよ、「安さ」より「安全と手続き」を優先する視点は忘れずにいたいところです。

タイルの置き敷きや人工芝敷き、軽い雑草対策など、気軽に楽しめる部分はぜひ休日のDIYとして取り入れていただきつつ、フェンスや塀の高さ、確認申請の要否など判断に迷う部分は、自治体や工務店など専門の窓口に確認しながら進めていただけたらと思います。

「まずは自分たちでできる範囲を仕分けること」を意識するだけでも、計画はぐっと立てやすくなるはずです。制度や基準は改正されることもあるため、詳しくは最新の公式情報でご確認くださいね。

ご利用にあたっての注意

  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービス・業者の購入や契約を推奨・勧誘するものではありません。
  • 記載の費用・基準・仕様は執筆時点の目安であり、地域・条件・時期により異なります。
  • 塀の高さや確認申請の要否など建築基準法にかかわる内容は、最新の情報や個別のご事情について、各自治体の建築指導課や建築士など専門家にご確認のうえ、ご自身の判断で施工を行ってください。
  • 高さのあるブロック塀の新設・改修、電気工事を伴う作業などは、有資格者・専門業者への依頼を検討してください。

参考情報

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中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

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