この記事はここがポイント
- 庭DIYはタイルや人工芝は個人で可能だが、高さのあるブロック塀や電気錠付き門扉は専門業者への相談が賢明
- タイルや人工芝のDIYでは、地面の雑草除去や防草シートの敷設といった下地づくりが仕上がりを左右する重要な工程
- 高さ1.2m超2.2m以下のブロック塀は建築基準法施行令第62条の8により3.4mごとに控え壁の設置が義務付けられる構造基準
新居に引っ越したものの庭が土のままで手つかず、あるいは何年も雑草に悩まされている——そんな声を近ごろよく耳にします。
業者にすべて任せると費用がかさみますが、実は「置くだけ」で仕上げられる資材も多く、休日を使って自分たちで庭の印象をぐっと変えている家庭が増えています。
そこで今回は、庭DIYの始め方として、タイル・人工芝・フェンスなど手を出しやすい部分から、逆に専門家に相談したほうがよい部分まで、順を追って整理してご紹介します。
証券外務員や行政書士試験の勉強を通じて、法律や制度の基礎に触れてきた身としても、DIYと法規制の境目はつい見落としがちなポイントだと感じています。今回の記事では、タイルの置き敷きや人工芝の敷設など休日に手軽に取り組める部分から、フェンスや塀の高さにまつわる建築基準法・確認申請の考え方、業者に相談すべき境目まで、順を追ってできるだけ丁寧に整理してご紹介しています。
庭DIY、まず「できる範囲」を仕分けることから
庭DIYとひと口に言っても、難易度はさまざまです。目安として、次の2つに分けて考えると進めやすくなります。
- 自分たちでも取り組みやすい範囲:タイル・レンガの置き敷き、人工芝の敷設、軽い柵や目隠しの設置、雑草対策
- 専門知識や資格が必要になりやすい範囲:高さのあるブロック塀の新設、基礎を伴うコンクリート工事、電気錠付きの門扉の設置
「なんとなく難しそうだから」とすべて業者任せにする必要はありませんが、逆に「置くだけだから」と何でも自己判断で進めてしまうと、境界トラブルや安全面のリスクにつながることもあります。
まずはこの線引きを頭に入れておくと、庭DIYの計画がぐっと立てやすくなりますよ。
タイル・レンガを「置くだけ」で敷くときの手順
庭の印象を手軽に変えたいなら、置くだけタイプのタイルやレンガが取り組みやすい選択肢です。手順はおおむね次の流れになります。
- ステップ①:施工範囲の雑草・石を取り除き、地面を平らにならす
- ステップ②:防草シートを敷いて雑草の発生を抑える下地をつくる
- ステップ③:砂利や砂を敷いて水はけと高さを調整する
- ステップ④:タイル・レンガを並べ、隙間やレベル(水平)を確認しながら微調整する
ポイントは「置くだけ」と言っても下地づくりを丁寧に行うことです。
地面が凸凹のまま置くと、後からタイルが傾いたりガタついたりしやすくなります。防草シートと砂利をきちんと組み合わせておくと、見た目の仕上がりも持ちも変わってきます。
人工芝を敷くコツ——防草シートとの併用がカギ
「雑草対策もしたいし、緑もほしい」という方には人工芝が人気です。人工芝専門店やDIYショップが公開している施工手順を見ると、押さえるべきポイントは共通しています。
- 下地づくり:雑草を根から抜き、石を取り除いてから地面を平らに整える
- 防草シートの敷設:人工芝のすき間から雑草が生えるのを防ぎ、裏面の保護にもつながる
- 固定:ズレを防ぐため、防草シートは1m程度の間隔でU字ピンを打ち込んで固定する
- 人工芝の敷設:たるみが出ないように広げ、継ぎ目はジョイントテープなどで目立たないように処理する
人工芝を敷くには時間がかかるため、休日1日で仕上げるつもりで、人手を確保しておくと安心ですよ。
元新聞記者。ガーデニング、インテリア、植物、DIYなどの記事を執筆。華道(池坊 師範科助教・華掌)、フラワーアレンジメントにのべ10年間励み、専門的視点から解説する。一種外務員資格、行政書士試験合格。
