この記事はここがポイント
- 過酷な夏の暑さや強い西日にも耐え、初夏から秋にかけての長い期間、涼しげな白い花を楽しめます
- 樹高が1~3m程度に収まるので扱いやすく、狭い庭や玄関先などの小さなスペースにも植えられます
- 上品な白い花姿で、暑い夏も玄関先や庭などの空間に清涼感をプラスします
玄関先の植栽スペースや狭い庭に、主役となる「シンボルツリー」を植えたいけれど、どうやって選んだらいいかわからないと迷っていませんか。
そんなときは、好みの花が咲く木を選ぶのもひとつの手です。花期が長い庭木を選べば、美しい花姿をたっぷり楽しむこともでき、庭や玄関先が長期間華やかになりますよ。
今回は、夏に爽やかな「白い花」を咲かせる樹木の中から、最大樹高が1~3m程度で、玄関先や狭い庭のような小さなスペースでも安心して植えられる庭木をピックアップ。真夏から秋にかけて涼しげな花を咲かせる「小さめシンボルツリー」におすすめの庭木3種を参考価格とともにご紹介します。
玄関先や狭い庭のシンボルツリー「夏~秋ずっと白い花が咲く」暑さに強い庭木3選
次々と美しい花が咲くハイビスカスの仲間「ムクゲ(白花)」
夏空に似合うハイビスカスのような花を次々と咲かせるムクゲ。
ひとつひとつの花は1日でしぼんでしまいますが、次から次へとつぼみが花開いてくれる、生命力あふれる落葉低木です。初夏から秋にかけての暑い時期にたくさんの花を楽しむことができるのも魅力。
真っ白な花びらのもののほか、白地で中心に赤色が入っているものなどもあります。涼しげにひらひらと広がる薄い花びらはとても上品で、晴れた夏の空がとても似合う美しさです。
枝が横に広がりにくく縦に真っ直ぐ伸びる性質があるため、門柱の裏やアプローチのわずかな隙間など、小さなスペースでの植栽にも向いています。最大樹高は2m程度で、和風にもモダンな洋風の住宅にもよく合う庭木です。
日当たりのよい場所で元気に成長し、たくさんの花を咲かせます。毎年冬の落葉期に長く伸びた枝を切り戻し、込み合っている枝を間引いて風通しを良くしてあげてください。
※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)
半日陰の庭を明るく照らす「ノリウツギ」
アジサイの仲間「ノリウツギ」。存在感のある円錐形の大きな花穂が美しい落葉低木です。梅雨シーズンに咲く一般的なアジサイの花が終わるころから咲き始めて、秋まで花を咲かせてくれます。
日当たりのよい場所から半日陰まで幅広い環境で育てられる点も魅力。ただし、極端な乾燥や強い西日が直接当たる場所は避けて植え付けるのがおすすめです。
高さと幅が同じくらいにこんもりと育つ庭木で、品種によって、2~3m四方くらいまで育つものから1m四方くらいのスペースに収まるコンパクトなものまであります。植えたい場所に合わせて選びましょう。
落葉期に花が咲いた枝を軽く切り戻すだけで樹形を保ちやすくなるため、アジサイの仲間の中では剪定の失敗が少なく、初心者の方でもお手入れしやすい庭木です。
※参考価格:1000円~2000円前後(4号ポット苗)
ふわふわの白い花を長い期間楽しめる「シロバナサルスベリ」
つるつるとした美しい幹肌が特徴の落葉高木「サルスベリ」。暑さに強く、真夏の時期もフリルのような純白の花を涼やかに咲かせてくれます。初夏から秋まで約100日もの間、美しい花を咲かせ続けることから「百日紅(ヒャクジツコウ)」とも呼ばれます。
植え付けは、日当たりと風通しのよい場所が最適。花つきがよくなり健やかに育ちます。剪定は落葉期に行います。その年新しく伸びた枝を切り戻すことで、大きくなりすぎないよう調整してあげてください。
さまざまな種類や品種があり、花色や葉色、樹高などがそれぞれ異なります。「一才(イッサイ)サルスベリ」は、若木のうちから花を咲かせ、樹高が低くコンパクトなので、狭い場所でも育てやすい種類。シックなブロンズ葉(銅葉)が美しい品種は、花がない時期もカラーリーフとして楽しめます。植えたい場所のスペースや建物の雰囲気などに合わせて選びましょう。
※参考価格:1300円~2500円前後(5号ポット苗)
まとめにかえて
今回は、夏に「白い花」を咲かせ、玄関先や狭い庭などの小さなスペースでも育てやすい、小さめシンボルツリーにおすすめの庭木を3種ご紹介しました。
いずれも暑さに強く、7月~9月頃まで比較的長く花を咲かせてくれますよ。ホワイトガーデンやナチュラルガーデンにもおすすめです。
今回紹介した3つの庭木は、いずれも過酷な夏の暑さの中でも元気に花を咲かせてくれます。
暑い夏、毎日通る玄関先や庭に涼やかな白い花が咲いていたら、目に入るたびに、ひと時の清涼感を与えてくれそうですね。スペースにぴったりの、好みの一本を見つけてみてはいかがでしょうか。
樹木医、1級造園施工管理技士。テーマパークの植栽管理業務に7年間従事し、植物のメンテナンスや樹木診断、空間演出に携わる。現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO」にてガーデニングおよびアウトドア分野の記事執筆・監修を担当。
