片づけ・そうじ

【収納のコツ完全ガイド】クローゼット・キッチン・押入れ別に迷わず選ぶ整理術

基本の考え方から場所別のコツ、地震時の安全対策まで整理

執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者
14:00

収納グッズ選びで失敗しないための共通チェックポイント

収納ボックスや棚を新しく購入する際は、次の項目を事前に確認しておくと失敗しにくくなります。

収納グッズ選びの共通チェックポイント

収納グッズ選びの共通チェックポイント
出所:LIMO&ホーム作成

特にサイズと搬入経路は、購入後に「設置場所に入らない」「部屋に運び込めない」というトラブルにつながりやすいため、メジャーで実測してから検討することをおすすめします。

収納にまつわるよくある悩み

場所やアイテムだけでなく、モノの種類ごとに収納の悩みを抱える方も少なくありません。代表的な3つの悩みについて、考え方を整理します。

本の収納:重さと見つけやすさの両立

本は見た目以上に重量があるため、収納棚に並べる際は下段〜中段に配置し、耐荷重に余裕のある棚板を選ぶことがポイントです。ジャンルや読む頻度で分けておくと、あとから探しやすくなります。あまり増える見込みがない場合はボックス収納、頻繁に読み返す場合は棚での「見える化」が向いています。

薬の収納:家族の目線での分かりやすさ

常備薬は、家族の誰が見ても分かる場所にまとめておくことが大切です。高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管し、使用期限が近いものが手前に来るよう定期的に見直すと管理しやすくなります。

小さな引き出し式のケースに用途別(風邪薬・絆創膏等)で仕切ると、必要なときにすぐ取り出せます。

車関連グッズの収納:玄関・ガレージでの動線を意識する

洗車グッズやアウトドア用品など車まわりのアイテムは、出入り口付近やガレージにキャスター付きの収納ケースでまとめておくと、車への積み下ろしがスムーズになります。

屋外に近い場所での保管になる場合は、湿気や砂ぼこりに強い素材かどうかも確認しておくと安心です。

収納家具の安全対策:地震時の転倒・落下にも備える

Vitstyle/shutterstock.com
Vitstyle/shutterstock.com 

収納棚やラックなど重量のある家具は、地震の際に転倒・落下する危険があります。東京都防災のウェブサイトによると、近年の地震による負傷者の30〜50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因とされています(東京都防災「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策」より。2026年8月時点で確認)。

具体的な対策としては、東京都防災や総務省消防庁のウェブサイトで次のような方法が紹介されています。

  • レイアウトの工夫:できるだけ生活空間に背の高い家具を多く置かず、納戸やクローゼット、据え付けの収納家具に収納する。出入り口や避難経路をふさぐ場所には家具を置かない
  • 固定器具の活用:壁にネジで固定するL型金具がもっとも効果が高いとされ、ネジ止めが難しい場合はポール式器具(つっぱり棒)とストッパー式器具・粘着マットを組み合わせる方法も紹介されています
  • 重心を下げる収納:収納棚やボックスの中は、重いものほど下段に収納すると家具の重心が下がり、倒れにくくなります

固定器具の選び方や取り付け方法は住宅の壁の構造によっても異なるため、具体的な製品の選定や施工に迷う場合は、東京都防災や総務省消防庁が公開している情報もあわせてご確認ください。

まとめ

収納は、グッズを増やすことよりも「住所・頻度・余白」という基本の考え方を押さえることが第一歩です。

そのうえで、クローゼット・キッチン・押入れといった場所ごとの特徴を踏まえ、収納ボックスや棚など自分の暮らしに合ったアイテムを選ぶと、片づけやすい仕組みが作れます。

また、収納家具は地震時の転倒・落下にもつながるため、レイアウトの工夫や固定器具の活用もあわせて意識しておきましょう。

今回整理したポイントを参考に、ご自宅の状況に合わせて無理のない範囲から見直してみてください。

片づけの近道は、モノより先に「仕組み」を見直すこと

中井 里穂
執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

記事のなかでお伝えしたかったのは、収納グッズを買い足す前に、「住所・頻度・余白」という基本の考え方に立ち返ってほしいということです。

定位置を決めて使ったら必ず戻す、使用頻度に応じて配置を変える、2〜3割の余白を残す、用途ごとにグルーピングする——この4つは、クローゼット・キッチン・押入れのどこにでも共通して使える考え方だと感じました。

場所ごとに気をつけるポイントは異なりますが、根っこにある考え方は共通していて、そこを押さえるだけで片づけやすさはぐっと変わってきます。

本や常備薬、車まわりのグッズといった「モノの種類」ごとの悩みを整理できたことも、書いていて発見が多い部分でした。本は重さと見つけやすさ、薬は家族の誰が見ても分かる置き方、車関連グッズは動線と湿気対策——それぞれ違う視点が必要になるということが、あらためて言葉にしてみるとよく分かりました。

収納ボックスや棚を新しく購入するときに、サイズや搬入経路、耐荷重といった項目を事前にメジャーで実測しておく、という共通チェックポイントも、地味なようでいて失敗を防ぐいちばんの近道だと感じます。

既製品ではしっくりこない場合にDIYという選択肢があることも、ご自宅の形に合わせて無理なく仕組みを整える手がかりになればうれしいです。

特に印象に残っているのは、収納家具の転倒・落下対策の部分です。地震による負傷の原因の3〜5割が家具類の転倒・落下・移動によるものだという数字を調べながら、背の高い家具をできるだけクローゼットや納戸に収める工夫や、L型金具・つっぱり棒といった固定器具の活用は、収納の見直しとあわせて取り組める身近な対策なのだと感じました。

収納の整え方に正解は一つではありませんが、今回まとめた基本の考え方や場所別のポイント、そして安全対策までを、ご自宅に合った片づけの仕組みづくりのヒントにしていただけたら幸いです。焦らず、できるところから少しずつ取り組んでみてくださいね。

ご利用にあたっての注意

  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービス・業者の購入や契約を推奨・勧誘するものではありません。
  • 記載の収納方法や安全対策は執筆時点の目安であり、住宅の構造や設置状況により適した方法は異なります。
  • 家具の転倒防止対策など安全に関わる内容については、最新の情報を東京都防災・総務省消防庁など公式情報でご確認いただき、必要に応じて専門の施工業者にご相談のうえ、ご自身の判断で行ってください。

参考情報

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中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

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