収納棚の選び方ガイド|設置場所別のポイントと安全に使うための注意点
Pixel-Shot/shutterstock.com
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収納棚の選び方ガイド|設置場所別のポイントと安全に使うための注意点

地震の転倒対策から賃貸の設置方法まで|設置場所別の選び方を解説

執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者
19:00
収納棚の選び方ガイド|設置場所別のポイントと安全に使うための注意点
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この記事はここがポイント

  • 地震けがの原因は家具転倒、L字金具等での固定が対策
  • 賃貸はガイドライン参照、壁穴開けず突っ張り式や据え置き型が原則
  • 収納棚は場所ごとの特性、サイズ・耐荷重・素材の確認が選定の鍵

収納が足りなくて、気づけば床にものを置いてしまう——そんなお悩みを抱えていませんか。リビング、洗面所、玄関、子供部屋と、収納が足りないと感じる場所は住まいのあちこちにあるものです。

今回は、設置場所ごとの収納棚の選び方の基準と、地震への備え・賃貸住宅での注意点まで、順を追ってご紹介します。

特定の商品をおすすめするのではなく、ご自身の住まいに合った収納棚を選ぶための「考え方」を整理していきます。

インテリア記事を多数執筆し、書道や華道を続けてきた身としては、ものの「収まり方」や余白の心地よさに、日頃からつい目が行ってしまいます。今回の記事で収納棚のタイプ別の特徴を整理しながら、オープンラックの見せる収納も、扉付き収納棚のすっきりとしたしつらえも、引き出し付きの整理のしやすさも、突っ張り式や壁面収納のデッドスペース活用も、どれも住まいの余白づくりの一部なのだと、あらためて感じながら執筆しました。

収納棚の主なタイプを知っておく

収納棚と一口に言っても、形状によって使い勝手は大きく異なります。まず代表的なタイプを押さえておきましょう。

  • オープンラック:棚板がむき出しのタイプ。出し入れがしやすく、見せる収納にも向きます。
  • 扉付き収納棚:ほこりが入りにくく、生活感を隠したいリビングなどに向きます。
  • 引き出し付き収納棚:小物や書類など、細かいものを整理しやすいのが特徴です。
  • 突っ張り式収納棚:天井と床の間で突っ張って固定するタイプ。壁に穴を開けにくい住まいで選ばれています。
  • 壁面収納:壁一面を活用する大型タイプ。「デッドスペース」を有効活用できます。

どのタイプを選ぶかは、収納したいものの量や形、設置場所の広さによって変わってきます。

次の章で、場所ごとの選び方の基準を見ていきましょう。

設置場所別に選び方の基準を整理する

収納棚選びで失敗しないためには、まず設置場所ごとの条件を確認することが大切です。

  • リビング:来客の目に触れやすいため、扉付きや、部屋の雰囲気になじむデザインが選ばれやすい傾向にあります。「動線」を妨げない奥行きかどうかも確認しましょう。
  • 洗面所:湿気がこもりやすい場所のため、防湿性・耐水性のある素材かどうかを確認することが重要です。
  • キッチン:食器や調味料など重量のあるものを収納するケースが多く、耐荷重を重視して選ぶ必要があります。
  • 玄関:スペースが限られることが多いため、奥行きの浅いスリムタイプが向いています。
  • 子供部屋・クローゼット:おもちゃや衣類など、成長にあわせて中身が変わるものを収納するため、可変性の高い引き出し・仕切りタイプが便利です。

いずれの場所でも、「サイズ(幅・奥行き・高さ)」「耐荷重」「素材」の3点は購入前に必ず確認しておきたいポイントです。

賃貸住宅で壁に穴を開けずに設置する方法

賃貸住宅にお住まいの場合、壁への設置に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』では、賃借人の故意・過失や善管注意義務違反、通常の使用を超える使用による損耗・毀損は、賃借人の負担で原状回復するべきとされています。

壁に穴を開けて棚を固定した場合、退去時の原状回復費用の負担につながる可能性があるため、契約内容を事前に確認しておくことが大切です。

穴を開けずに設置したい場合は、次のような選択肢があります。

  • 突っ張り式の収納棚(天井や床との間で固定するタイプ)
  • 床に置くだけの据え置き型の収納棚
  • 粘着タイプの壁面フックなど、原状回復可能な範囲の固定具を使う方法

契約内容によって扱いが異なる場合もあるため、迷ったときは管理会社や貸主に確認しておくと安心です。

地震に備える転倒防止対策

地震動に対する対策器具の効果(転倒防止器具は、震度6強の揺れを再現した実験でその効果を測定)

地震動に対する対策器具の効果(転倒防止器具は、震度6強の揺れを再現した実験でその効果を測定)
出所:東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」

収納棚は、高さのあるタイプほど地震のときの転倒リスクも考えておきたいところです。

東京消防庁の公表資料によると、近年発生した大きな地震によるけが人のうち、約3割から5割の人が家具類の転倒・落下・移動が原因でケガをしているとされています。

東京消防庁が公表している『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』(令和6年1月発行)では、次のような固定方法が紹介されています。

  • L字金具で壁の桟と家具を接合する方法
  • ポール式・ストッパー式の突っ張り器具を天井との間に設置する方法
  • 複数の家具を連結金具でつなぎ、転倒しにくくする方法

なお、壁の構造によっては金具が効果的に固定できない場合もあるため、固定方法を選ぶ際は住まいの壁の構造や家具の重量に応じて検討する必要があります。

重いものは収納棚の下段に置く、寝室には背の高い収納棚を置かないといった配置の工夫も、あわせて意識しておきたいポイントです。

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中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

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