この記事はここがポイント
- 夏から秋まで長く花咲き、暑さに強く庭や玄関先を彩るシンボルツリー
- サルスベリ、ムクゲ、セイヨウニンジンボクは、暑さ寒さに強く初心者にも育てやすい庭木
- 狭い場所向けに矮性品種もあり、植え付け適期は晩秋から早春の落葉期
まぶしい陽射しとともに、本格的な夏がやってきました。「せっかく植えたシンボルツリーが、暑さで元気をなくしてしまった」「暑い夏でも元気に花を咲かせる植物があったらな」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめしたいのが、過酷な暑さをものともせず、夏から秋まで花を咲かせ続ける庭木です。足元の草花だけでなく、見上げる高さに瑞々しい花が揺れることで、爽やかな風が吹き抜けるような心地よさが生まれます。
小さな庭や玄関先の狭いスペースなどの限られた場所でも、大きさをコントロールしやすい庭木を選べば比較的育てやすく、ガーデニング初心者さんや忙しい方でも管理しやすいですよ。
今回は、夏から秋にかけて長く花を咲かせて真夏の庭や玄関先を彩ってくれる、暑さに強いシンボルツリーを3種ご紹介します。
どれも日当たりと風通しのよい場所を好む落葉樹(冬に葉を落とす木)です。真夏の太陽をたっぷり浴びながら、元気に美しい花を咲かせてくれますよ。
暑さだけでなく寒さにも強く、暖地から寒冷地まで植えっぱなしで育てられる丈夫な庭木ばかりなので、初心者さんにもおすすめです。次章からは、それぞれの花の写真や魅力を見ていきましょう。
夏庭や玄関先を彩る!長く花が咲く暑さに強いシンボルツリー3選
夏空に映えるフリルのような花が魅力の「サルスベリ」
サルスベリ
つるつるとした滑らかな幹と、フリルのような愛らしい花びらが特徴のサルスベリ。真夏の太陽をたっぷり浴びて元気に咲き誇り、秋まで長く目を楽しませてくれます。
花色は、赤、白、ピンク、複色など、バリエーション豊富。シックな銅葉の品種は花とのコントラストが美しく、花のない時期もカラーリーフとして庭や玄関先の上品なアクセントになります。小さなスペースには、あまり大きくならない矮性品種がおすすめです。
水はけと風通しのよい場所に植えると、病気の予防になります。1年以内に新しく伸びた枝を落葉期に切り戻しておくと、樹形が整いやすくなり、大きさも保てます。
ハイビスカスに似た美しい花を次々と咲かせる「ムクゲ」
ムクゲ
夏の訪れとともに、薄く柔らかな花を咲かせるムクゲ。ハイビスカスと同じ仲間でありながら、どこか和の風情を感じさせる楚々とした佇まいが魅力です。
一つ一つの花は数日で散ってしまいますが、夏から秋にかけて新しい蕾が次々と上がり、絶え間なく花を楽しむことができます。玄関先の小さなスペースや玄関アプローチでも育てやすい、スリムでスタイリッシュな樹形も魅力です。
毎年落葉期に込み合っている枝を間引き、長く伸びた枝を切り戻しておくとちょうど良い大きさを保ちやすくなります。
涼しげな穂状の花といい香りの葉が爽やかな「セイヨウニンジンボク」
セイヨウニンジンボク
細かく切れ込んだシルバーグリーンの葉と、立ち上がるように咲く穂状の涼やかな花が美しいセイヨウニンジンボク。葉からはスパイシーで爽やかな香りが漂います。
しなやかな枝が風に揺れる姿も美しく、周囲の空気をすっと冷ましてくれるような清涼感があります。ナチュラルな雰囲気に良く合うシンボルツリーです。
最大樹高は2~3m程度ですが、横にふんわりと広がる樹形なので、スペースに余裕を持たせて植え付けましょう。成長が早いため、毎年落葉期にしっかりと切り戻しておくと、大きさを保ちやすくなります。剪定の際は枝のどこで切っても大丈夫です。
小さなスペースにセイヨウニンジンボクを植えたい場合は、高さ・幅ともにあまり大きくならない矮性種がおすすめです。また、ある程度育っていて樹形が整えられている商品を購入すると、初めから見栄えが良く、植えた後の剪定もしやすいですよ。
真夏も花が咲く暑さに強いシンボルツリーで、癒しの夏庭づくり
厳しい暑さが続く季節は、庭に出るのも少し億劫になりがちです。しかし、そんな中でも元気に枝葉を伸ばし、美しい花を咲かせるシンボルツリーがあれば、日々の暮らしに癒やしが生まれます。
今回ご紹介したサルスベリ、ムクゲ、セイヨウニンジンボクは、どれも夏の過酷な環境に耐え、秋風が吹く頃まで長く花を楽しませてくれる植物ばかりです。ご自宅の環境に合ったお気に入りの庭木を迎えて、夏が楽しみになる空間をつくってみませんか。
花が少なくなりがちな夏に、長い期間元気に花を咲かせてくれるシンボルツリーが庭や玄関先にあると、外に出るのが少しだけ楽しみになるかもしれません。
暑さだけでなく寒さにも強く丈夫なので初心者さんでも育てやすいですよ。どれも植え付け適期は晩秋~早春の落葉期。真冬は避けて植えましょう。
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樹木医、1級造園施工管理技士。テーマパークの植栽管理業務に7年間従事し、植物のメンテナンスや樹木診断、空間演出に携わる。現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO」にてガーデニングおよびアウトドア分野の記事執筆・監修を担当。
