猛暑に強くて「植えてよかった」西日本の庭に植えっぱなしで毎年真夏に花咲く「多年草・低木」3選
Uさん撮影
ガーデニング

猛暑に強くて「植えてよかった」西日本の庭に植えっぱなしで毎年真夏に花咲く「多年草・低木」3選

春~晩秋ずっと咲く花や乾燥にも強い植物など、リアルな栽培レポートを紹介します

執筆者鈴森 真樹LIMO&ホーム編集部記者 樹木医/1級造園施工管理技士/ライター
21:06
猛暑に強くて「植えてよかった」西日本の庭に植えっぱなしで毎年真夏に花咲く「多年草・低木」3選
Uさん撮影

この記事はここがポイント

  • 暑さが厳しい西日本の庭でも植えっぱなしで育つ、猛暑に強い3種の低木・多年草
  • 過酷な夏の暑さに負けず、涼しげな花を咲かせる生命力と清涼感
  • 福岡、三重、神戸の栽培レポートで、各植物のリアルな育ち方や魅力を紹介

連日のように猛暑日や酷暑日が続く、近年の夏。庭やベランダに出るのもためらわれるほどの暑さで、「せっかく植物を植えても枯れてしまう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、とくに暑さが厳しい西日本エリアでガーデニングを楽しんでいる3名の方に、植えっぱなしで毎年真夏に涼しげな花を咲かせてくれる「本当に植えてよかった!」と思う植物を紹介していただきました。

過酷な日差しを跳ね返すような生命力と、見た目の清涼感をあわせ持つ、暑さに強い低木や多年草のリアルな栽培エピソードを実際の写真とともにお伝えします。

猛暑に強くて「植えてよかった」西日本の真夏に花咲く「多年草・低木」3選

ルリマツリ(プルンバゴ)[常緑つる性低木]:夏の庭を涼しげに彩るブルーの花

ルリマツリ(プルンバゴ)

ルリマツリ(プルンバゴ)
Uさん撮影
淡いブルーの花を咲かせている、ルリマツリ

最初にご紹介するのは、福岡県にお住まいのUさんが日なたの庭に地植えしている常緑のつる性低木「ルリマツリ」です。夏の厳しい暑さにも負けず、とても元気に涼しげなブルーの花を咲かせてくれるそうです。

Uさんによると、そのたくましさゆえの悩みもあるのだとか。「正直に言ってしまうと、元気に育ちすぎる低木のため、剪定などのお手入れは必要です。放置すると荒れてしまうので、少し手がかかります。」とリアルな本音を教えてくれました。

しかし、「猛暑でも枯れずに花を咲かせる頼もしさはすごい!」とのこと。少々手がかかっても、涼しげで美しいブルーの花と大きく広がるグリーンの葉は、過酷な夏の庭に癒しを与えてくれる存在になっているそうです。

Uさんもおっしゃっているようにルリマツリは成長が早いため、こまめな切り戻しが必要です。冬や真夏を避ければいつ剪定しても良いですし、枝のどこで切っても大丈夫です。

必要な枝だけ残してフェンスやアーチに誘引すると、立体感が出ておしゃれな雰囲気を演出できますよ。

キキョウ[落葉多年草(宿根草)]:楚々とした和の風情が美しい

キキョウ

キキョウ
Nさん撮影
うす紫色の花を咲かせている、キキョウ

続いては、三重県にお住まいのNさんが育てている「キキョウ」です。日差しがしっかり当たるスペースに地植えされているため、真夏の直射日光で少し葉焼けしてしまったそうですが、それでも次々と蕾をつけてキレイな花を咲かせているとのこと。

星の形をした凛とした青紫色のお花が特徴のキキョウは、古くから日本の夏を彩ってきた植物。楚々とした見た目とは裏腹に、暑さにも寒さにも強く育てやすく、Nさんのお庭では「ほぼほったらかしなのに、毎年夏から秋にかけて美しい花を咲かせてくれている」のだそうです。

冬は地上部が枯れますが、根は生きていて毎年春になると芽を出します。強い日差しの下でも次々と花を咲かせる生命力は、まさに「植えてよかった」と思わせてくれる大きな魅力です。

キキョウは半日陰を好む植物とされていますが、西日本の日なたでもたくましく花を咲かせてくれる強さには驚かされます。

多湿は苦手なので、風通しのよい場所で水はけの良い土に植えて育てましょう。根をいじられるのも苦手なので、植え付け時は根を崩さないように、そっと植えてくださいね。

ユーフォルビア・スノーブリザード[常緑多年草]:猛暑に強く春~晩秋ずっと咲く真っ白な小花

ユーフォルビア・スノーブリザード

ユーフォルビア・スノーブリザード
Nさん撮影
白い小花を咲かせている、ユーフォルビア・スノーブリザード

最後は、神戸市にお住まいのNさんが日当たりのいいベランダで育てている「ユーフォルビア・スノーブリザード」。挿し芽をして大切に冬越しさせた株を春に植え付けたところ、直径20センチほどの鉢いっぱいに咲き誇ってくれたそうです。

Nさんが何より驚いているのが、暑さと乾燥にとても強いこと。「暑さでほかの植物が元気をなくしてしまう中、とても元気に育ってくれています」とおっしゃる通り、猛暑日や酷暑日が続いても休むことなく、春から晩秋までずっと花を咲かせ続けるタフさを持っています。

かすみ草のように繊細で真っ白な小花が散りばめられた姿は、まるで真夏のベランダにふわりと雪が舞い降りたかのよう。しなやかな枝が風に揺れる様子も涼しげで、暑さの中にも爽やかな癒やしを与えてくれる存在なのだそうです。

花を楽しむユーフォルビアの仲間は、繊細な見た目ながら本当にタフなので、初めて植物を育てる方にもおすすめです。元気にこんもりと大きくなるため、必要に応じて切り戻しながら育てましょう。

枝の切り口から出る白い液でかぶれることがあるため、お手入れの際は手袋をしてくださいね。

猛暑に強い植物で真夏でも涼しげな花が咲く癒しの庭づくり

暑さが厳しい西日本エリアでも、真夏に美しい花を咲かせてくれる植物たちの栽培レポートをご紹介しました。

ルリマツリの爽やかなブルー、キキョウの楚々とした和の風情、そしてユーフォルビア・ダイアモンドフロストの雪のような白。どれも、過酷な暑さの中でも元気に育ち、涼しげな花を咲かせてくれる植物たちです。

毎年夏に植物が枯れてしまうという方は、ぜひこの記事を参考に暑さに強い植物をお庭に取り入れて、真夏も花が咲く癒やしの庭づくりを楽しんでみてくださいね。

今回ご紹介した植物たちは、どれもとても暑さに強い植物たちです。その反面、ルリマツリとユーフォルビア・ダイアモンドフロストは、寒さにはあまり強くありません。

今回お話を伺った方々は植えっぱなしで育てているとのことでしたが、これは温かい地域にお住まいの方の特権です。関東以北や、霜が降りたり雪が降ったりする地域では、鉢植えにして冬は軒下や屋内に取り込んで冬越しさせましょう。

キキョウは蒸れにだけ注意が必要ですが、基本的には暑さにも寒さにも強いため、暖地でも寒冷地でも植えっぱなしで育てられる、とてもたくましい植物です。

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