この記事はここがポイント
- 夏から晩秋まで咲くケイトウは、個性豊かな姿と育てやすさが魅力の一年草
- トサカケイトウやウモウケイトウなど、個性豊かな5種類のケイトウを紹介
- ケイトウをきれいに咲かせる育て方のコツもわかりやすく解説
独特の質感と豊かな色彩で、夏から晩秋の庭を華やかにしてくれる一年草のケイトウ。ニワトリのトサカのような独特な形が特徴的ですが、じつはふんわりとした羽毛状のものや、ローソクの炎のような形など多種多様です。
今回は花の形をタイプ別に分けて、それぞれの特徴や魅力について解説し、その代表的な種類を5つ、参考価格とともに紹介します。
記事後半には、初めて育てる方でも安心な、育て方のポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ふわふわ質感が魅力!晩秋までずっと咲く一年草《ケイトウ》5つの種類
ビロードのような質感が美しい「トサカケイトウ」
トサカケイトウ
ケイトウという名前の由来となった、ニワトリのトサカに似た平たい花房をつけるトサカケイトウ。うねるような独特のフォルムとビロードのような質感が個性的です。
昔から花壇や切り花でなじみ深く、どこかノスタルジックな雰囲気も持ち合わせています。
代表的な品種:ボンベイ、セッカケイトウなど
※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)
カラフルでふんわりした花穂が魅力の「ウモウケイトウ(フサゲイトウ)」
ウモウケイトウ(フサゲイトウ)
ウモウケイトウは鳥の羽毛のようにふんわりとした、柔らかな花穂が特徴。円錐状に伸びる姿はボリューミーで、花壇や鉢植えの主役に最適です。
鮮やかな赤や黄色から、優しいパステルカラーまで色数が豊富で、庭を明るく彩ってくれます。
代表的な品種:フランマ、センチュリー、キャッスルなど
※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)
コロンとしたフォルムが愛らしい「クルメケイトウ」
クルメケイトウ
トサカ状の花が発達し、球状に丸くまとまるクルメケイトウ。コロンとした愛らしいフォルムと上質な質感が魅力です。
大きな花が存在感抜群で、生花はもちろんドライフラワーとしても楽しめます。
代表的な品種:紅貴、有明など
※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)
シャープな花穂がスタイリッシュな「ヤリゲイトウ」
ヤリゲイトウ
ヤリゲイトウは羽毛ケイトウよりも花穂が細長く、槍の先のように先端が鋭く尖ったシャープな形状。フワフワ感は控えめで、直線的で洗練されたシルエットです。
和風・洋風どちらの庭にも合わせやすく、スタイリッシュな庭やモダンな空間に向いています。
代表的な品種:アジアンガーデン、ミスティックシェードなど
※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)
炎のような花姿がナチュラルな「ノゲイトウ(セロシア)」
ノゲイトウ(セロシア)
キャンドルの炎のように細長い花穂が魅力のノゲイトウ。一般的なケイトウよりも茎が細く、野性味のある花姿です。
控えめなたたずまいでナチュラルガーデンになじみやすく、ほかの草花ともよく調和します。
代表的な品種:ピア、シャロンなど
※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)
ケイトウをきれいに咲かせる《育て方》5つのポイント
植える場所
ケイトウは日光をとても好む植物です。日照不足になると花つきが悪くなり、茎がひょろひょろと伸びたり、花色があせたりすることも。日当たりと風通しのよい屋外で管理しましょう。
水やりのコツ
ケイトウは乾燥には比較的強く、過湿を嫌うため、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるメリハリのある水やりを意識しましょう。花に水がかからないように、株元に与えると花をきれいに保ちやすくなります。
植え付けと土作り
ケイトウは排水性と通気性のよい土を好みます。市販の草花用培養土、または赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土がおすすめです。苗を植え替える際は、根を傷めないよう、根鉢を崩さずに植え付けましょう。
肥料の与え方
長い期間次々と花を咲かせるために、植え付け時に混ぜ込む元肥のほかに、10日〜2週間に1回の頻度で液体肥料を与えます。窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂って花つきが悪くなるため、リン酸分が多めの肥料を選ぶのがコツです。
花がら摘みとお手入れ
咲き終わった花がらを放置すると、種を作るために栄養が奪われ、新しい花芽がつきにくくなります。株全体の栄養が次の花へ行き渡るように、早めに花茎の根元から切り取る「花がら摘み」をおこないましょう。
多様な魅力があふれるケイトウで秋の豊かな彩りを満喫
独特な形とソフトな質感、鮮やかな色彩で私たちの目を楽しませてくれるケイトウ。庭の主役になるボリューム満点のものから、小さな鉢植えにぴったりのコンパクトなものまでさまざまです。
開花期間が長く暑さにも強いため、ガーデニング初心者でも安心して育てられます。自分好みの品種を庭に植えて、秋ならではの豊かな彩りを満喫してみませんか。
ケイトウは街中の花壇でもよく見かけ、「昔ながらの花」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、近年では形も花色もバリエーションが豊かになってきました。個性的な形と鮮やかな発色を見ているだけで、心がわくわくしてきます。花色を長く楽しめる品種もあり、切り花だけでなく、ドライフラワーとしても楽しめますよ。ぜひお気に入りのケイトウを見つけて、気軽に育ててみてくださいね。
ガーデンコーディネーター。ガーデニング歴30年の経験を持ち、県や園芸雑誌のガーデンコンテストでの入賞歴を持つ。現在はフリーライターおよび編集者として、ガーデニング関連のコラム執筆に携わる。