この記事はここがポイント
- 地震による負傷の約30〜50%は家具転倒が原因。L字金具や突っ張り棒で転倒防止。
- 自由なサイズ設計が本棚DIYの魅力。材料はJAS規格を参考に強度や入手しやすさで選定。
- 採寸から組み立てまで基本手順を遵守。棚板厚や補強材で本の重みに耐える強度確保。
本が増えるたびに、置き場所に悩んでいませんか。既製品の本棚を買い足すと部屋が狭く感じられますし、部屋のすき間にぴったり合うサイズを探すのも意外と手間がかかるものです。
そんなときに選択肢になるのが、市販の木材や身近な材料を使って自分でつくる「本棚DIY」です。
筆者自身もDIYも「知っておくと役立つ生活の知恵」のひとつだと感じています。とはいえ初めての方にとっては、どんな材料を選べばいいのか、工具がなくても作れるのか、地震のときに倒れてこないか、といった不安も多いはずです。
自分でサイズを決められるのが本棚DIYの大きな魅力です。
既製品では対応しづらい変形スペースや、天井までの高さを活かした収納も、寸法から自由に設計できます。材料費を抑えれば、既製品より低予算で仕上げられる場合もあります。
そこで本記事では、本棚DIYに使われる材料の種類と選び方、必要な道具と費用の目安、作り方の基本的な流れ、そして見落としがちな耐荷重・転倒防止の注意点まで、順を追って整理します。
既製の本棚だとどうしてもサイズが合わず、部屋にすき間が残ってしまうこともありますよね。今回の記事では、本棚DIYに使われる材料の種類と選び方から、必要な道具や作り方の手順、そして見落としがちな耐荷重・地震への転倒対策まで、初めての方でも取り組みやすいように順を追って丁寧に整理しましたので、ぜひ最後まで参考にしていただければと思います。
本棚DIYに使われる材料の種類と選び方
本棚DIYの材料選びは、仕上がりの雰囲気だけでなく「強度」「入手のしやすさ」「加工の難易度」を基準に考えると失敗しにくくなります。
本棚DIYに使われる材料の種類
集成材の品質の目安としては『集成材の日本農林規格』というJAS規格があり、農林水産省「集成材の日本農林規格」によると、接着性能や強度性能などの試験基準に適合した製品にJASマークが表示されます。
木材を選ぶ際の一つの判断材料になるでしょう。
初めての方は、100円ショップの薄型の板材やすのこを使って小さめの本棚から挑戦し、慣れてきたら1×4材・2×4材でサイズの大きな本棚に挑戦する、という段階的な進め方も選択肢のひとつです。
据え置き型・壁掛け型・段数で選ぶ
本棚DIYには、床に据え置くタイプと、壁に棚受け金具を取り付けて設置する壁掛けタイプがあります。
壁掛けタイプは床面積を取らずに済む一方、賃貸では壁に穴を開けられるかどうかの確認が前提になります。
持ち家であれば、下地の入っている位置に金具を固定することで、しっかりした壁掛け本棚に仕上げやすくなります。
段数は収納したい本の量や部屋の天井高に合わせて決めます。段数を増やすほど収納量は確保しやすくなりますが、その分重量も増えるため、後述する耐荷重・転倒対策との両立を意識して設計するとよいでしょう。
天井近くまで届く高さの本棚にする場合は、上段には軽い雑誌や滅多に取り出さない本を置き、下段に重い書籍を集めるといった配置にすると、安定感も出しやすくなります。
揃えておきたい道具と費用の目安
本格的な工具がなくても、次のような道具があれば多くの本棚DIYに対応できます。
本棚DIYに使用する主な道具
費用は材料費が中心です。ホームセンターで販売されているSPF材などの定番木材であれば比較的手頃な価格で購入でき、既製品の本棚より低予算で仕上げられるケースも少なくありません(価格は店舗や時期により変動します)。
電動ドライバーなど工具を新たに揃える場合は別途費用がかかるほか、電動丸ノコなどを持っていない場合は、ホームセンターの木材カットサービスやレンタル工具を利用する方法もあります。
元新聞記者。ガーデニング、インテリア、植物、DIYなどの記事を執筆。華道(池坊 師範科助教・華掌)、フラワーアレンジメントにのべ10年間励み、専門的視点から解説する。一種外務員資格、行政書士試験合格。
