この記事はここがポイント
- 「花のバトンリレー」とは?
- 植えっぱなしで一年中花が咲く「ホワイトガーデン」花期の長い多年草・低木10選
- 【筆者コメントあり】花のバトンリレーで叶える憧れのホワイトガーデン
白い花で統一され、庭に上品な華やかさをもたらしてくれるホワイトガーデン。日陰や狭い空間を、明るく広く感じさせる効果も期待できます。
「できるだけコストをかけずに、ずっと美しい庭を保ちたい」という方におすすめなのが、開花時期が少しずつ重なる白い花を、バランスよく配置する「花のバトンリレー」です。
今回はお金をかけずに長く楽しめる、ホワイトガーデンにぴったりの多年草を、開花期の順に紹介します。
「花のバトンリレー」とは?
「花のバトンリレー」とは、開花時期が少しずつ異なる植物を組み合わせて植えることで、1年中どこかで花が咲いている状態を作るテクニックです。
リレーのバトンを渡すように次々と開花がつながるため、少ない苗数でも花が途切れず、いつでも美しい庭を楽しめます。
植えっぱなしで一年中花が咲く「ホワイトガーデン」花期の長い多年草・低木10選
横向きに咲く純白の花が上品な「クリスマスローズ・ニゲル」(1〜3月)
クリスマスローズ・ニゲル
まだ花が少ない冬の庭を明るく彩るクリスマスローズ。とくに「ニゲル」種は、ほかの品種に先駆けて、真冬~早春にかけて純白の花を咲かせます。
耐陰性が強いため、日陰のホワイトガーデンにも欠かせない存在です。
小花が集まって咲く姿が愛らしい「イベリス」(3〜5月)
イベリス
イベリスは春の訪れとともに、株をおおうように小さな白花を密に開花。横に広がる性質があるため、グランドカバーとしておすすめです。
花壇の前列やアプローチ沿いに植えると、まるで白いじゅうたんのような華やかさを演出できます。
花色の変化がロマンチックな「エリゲロン」(4〜11月)
エリゲロン
咲き始めは白く、徐々にピンク色へと変化する小花が愛らしいエリゲロン。レンガの隙間のようにわずかなスペースでも元気に育ち、こぼれ種でも増えるほど繁殖力が旺盛です。
ふんわりとした草姿で、庭にロマンチックな雰囲気を演出します。
あまり広げたくない場合は、適宜花がら摘みや間引き、抜き取りなどを行いながら管理しましょう。
まっすぐ伸びる花穂がスタイリッシュな「サルビア・ネモローサ」(5〜10月)
サルビア・ネモローサ
サルビア・ネモローサはまっすぐに花穂を伸ばし、凛とした立ち姿がスタイリッシュ。切り戻しをおこなうことで、秋まで繰り返し花を咲かせます。
ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンのアクセントにぴったりです。
蝶のような花姿がエレガントな「ガウラ」(5〜11月)
ガウラ
風に吹かれて優雅に揺れる様子が白い蝶のように見え、エレガントな花姿のガウラ。花茎を長く伸ばして草丈が高くなるため、花壇の後方に配置すると立体感が生まれます。
暑さや寒さ、乾燥に強く、育てやすいため初心者にもおすすめです。
大きな手まり状の花が美しい「アナベル」(6~7月)
アナベル
アナベルは大きな手まり状の白い花が存在感バツグン。咲き始めは鮮やかなライムグリーンで、徐々に純白へと変化し、最後には再びシックなグリーンへと移り変わります。
秋にはそのままアンティーク調のドライフラワーとして楽しめるのも魅力です。
ボリュームのある、ピラミッド型の花が華やかな「宿根フロックス」(6〜9月)
宿根フロックス
小花を密集させ、大きな花房をつくる宿根フロックス。花持ちがよく、ドーム状に咲くボリューム感のある花姿は、夏花壇の主役にふさわしい華やかさです。
耐暑性・耐寒性ともに強く、年々株が大きく育って見応えが増していきます。
ユニークな花姿が目を引く「エキナセア」(7〜10月)
エキナセア
エキナセアは中心部が盛り上がり、放射状に花弁が広がるユニークな花姿。初夏~秋まで次々と咲き続け、咲き終わった後の中心部は、秋冬のシードヘッドとしても楽しめます。
病害虫にも強く、暑さや乾燥にも耐える丈夫な植物です。
和にも洋にもなじみ、可憐な白い花を咲かせる「シュウメイギク」(8〜10月)
シュウメイギク
秋の気配が漂う頃に、細く伸びた茎の先に清楚な白花を咲かせるシュウメイギク。風情ある和風の庭にも、洋風のナチュラルガーデンにもなじむ万能な植物です。
地下茎で旺盛に増え、秋の庭を静かに彩ります。
うつむきがちに咲く花が清楚な「ガーデンシクラメン」(11〜4月)
ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは、花が少なくなる晩秋から早春までの長い期間開花。うつむいて咲く花が清楚で、純白の花が冬の庭に明るさをもたらします。
株がコンパクトで場所を取らないため、狭い庭や玄関先の鉢植えにもおすすめです。
花のバトンリレーで叶える憧れのホワイトガーデン
1年を通じて美しいホワイトガーデンを維持するコツは、春〜秋に長期間咲く植物を中心にして、さらに季節ごとに主役となる花をプラスすることです。一度苗を植えれば、翌年以降は買い足さなくても、植物たちが自然と季節のバトンを受け継いでくれます。
植えっぱなしで育つ多年草をうまく組み合わせて、手間やコストをかけずに、1年中白い花が咲く憧れのホワイトガーデンをつくってみませんか。
単調になりがちなホワイトガーデンを見映えよくする秘訣は、葉の形や質感に変化をつけること。花がない時期も立体感が生まれ、洗練された雰囲気になります。季節の移ろいとともに咲く白い花で、ローコストなガーデニングを楽しんでくださいね。
ガーデンコーディネーター。ガーデニング歴30年の経験を持ち、県や園芸雑誌のガーデンコンテストでの入賞歴を持つ。現在はフリーライターおよび編集者として、ガーデニング関連のコラム執筆に携わる。
