この記事はここがポイント
- 晩秋まで長く咲く【ダリア】多彩な花型9種類
- ダリアをきれいに咲かせる《育て方》5つのコツ
- 【筆者コメントあり】お気に入りの花型を選んで華やかなダリアガーデン
圧倒的な存在感と華やかさで、多くの人を魅了するダリア。じつは、花弁の付き方や形によって驚くほど多彩な表情を持っているのをご存じでしょうか。
品種改良が盛んな植物で、これまでに作られた品種は3万種を超えるといわれ、豪華な大輪から愛らしい小輪まで多種多様です。今回はダリアを花型ごとに分類し、それぞれの特徴や魅力について紹介します。
さらに、ダリアの基本的な育て方についてもお伝えしますので、さっそく見ていきましょう。
晩秋まで長く咲く【ダリア】多彩な花型9種類
素朴な美しさが目を引く「シングル咲き(一重咲き)」
シングル咲き
花弁が一重に並び、中央の黄色い花芯が見えるシンプルな形です。可憐で素朴な美しさがあり、派手さを抑えたさりげない魅力を楽しみたい方におすすめです。
代表品種:ショップ・オブ・ランダフ、ミッドナイトムーンなど
豪華で存在感のある「デコラティブ咲き」
デコラティブ咲き
花弁が幾重にも重なり合う、ダリアを代表する豪華な咲き方です。咲き進むにつれて美しいグラデーションを描き、圧倒的な存在感を放ちます。
代表品種: ムーンストーン、ウエディングマーチなど
尖った花びらがスタイリッシュな「カクタス咲き」
カクタス咲き
花弁の端が外側に巻き、針のように細く尖った形状になるタイプです。シャープでモダンな雰囲気があり、甘さを抑えたスタイリッシュな印象を与えます。
代表品種:マジックモーメント、熱唱など
立体感のある花姿が上品な「ボール咲き」
ボール咲き
花弁の端が内側に巻き込み、全体がボールのように丸い形になる咲き方です。隙間なく並んだ花弁の立体感がすばらしく、存在感がありつつも上品な印象を与えます。
代表品種: イエローパール、ミッチャンなど
ころんとしたフォルムが愛らしい「ポンポン咲き」
ポンポン咲き
ボール咲きをさらに小さくした、コロンとしたフォルムが愛らしいタイプです。花壇にたくさん咲かせると、丸い玉が浮いているような風景が楽しめます。
代表品種:グレンバンクハニカム、 牧歌
風車のように広がる花びらが軽やかな「オーキッド咲き」
オーキッド咲き
花弁が内側に巻き込み、風車のように放射状に広がる独特な咲き方です。花弁の間にほどよい隙間ができるため、軽やかで爽やかな印象を与えます。
代表品種:ホンカ、エイミーズスター
中心部がふっくらと盛り上がる「アネモネ咲き」
アネモネ咲き
外側に平らな花弁があり、中心部の筒状花がふっくらと盛り上がる形です。アネモネの花に似ていることから名付けられ、立体的でユニークな表情を楽しめます。
代表品種: ムーンライト、アルペンパール
二重構造の花びらが美しい「コラレット咲き」
コラレット咲き
外側の花弁と花の中心部の間に、小さな花弁が並ぶ二重構造の咲き方です。外側と内側の花弁の色が異なる品種もあり、コントラストの美しさが際立ちます。
代表品種:若葉、プー
ドレスのような姿がロマンチックな「フリル咲き」
フリル咲き
花弁の縁が波打ち、ドレスのフリルのようなやわらかさを感じさせるタイプです。それぞれの花弁に動きがあり、エレガントでロマンチックな雰囲気を漂わせます。
代表品種: 上総美人、パペットオレンジシリル
ダリアをきれいに咲かせる《育て方》5つのコツ
日当たりと水はけのよい場所を選ぶ
日照不足になると茎が細くなり、花つきが悪くなるため、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。また、根が過湿に弱く腐りやすいため、排水性のよい土に植えるのがおすすめです。
大輪品種や高性種は支柱を立てる
ダリアの茎は太く見えますが、中が空洞になっているため、強風や大雨で折れやすい性質があります。とくに花の重みがある大輪品種や、背が高くなる品種には支柱を立て、茎が伸びたら早めに誘引しましょう。
夏は摘蕾や切り戻しで休ませる
ダリアは暑さが厳しくなると株が弱り、花が咲かなくなることがあります。真夏は株の消耗を防ぐためにつぼみを摘み取ったり、株を半分程度の高さまで切り戻したりすると効果的です。
メリハリのある水やりをする
苗が小さいうちは過湿による根の腐敗を防ぐため、土がしっかり乾いてから水を与えます。生長期から秋の開花期にかけては水を多く必要とするため、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
適切な肥料を施す
植え付け時に元肥を施し、春や秋には月1〜2回の液体肥料または緩効性化成肥料を与えましょう。窒素分が多すぎると葉ばかり茂るため、リン酸が多めの肥料が適しています。
お気に入りの花型を選んで華やかなダリアガーデンを
咲き方の違いによって、可憐なナチュラルガーデンから洗練されたモダンな庭まで、多様な空間を演出できるのがダリアの魅力です。小さなスペースや鉢植えでも、十分にその存在感を発揮し、庭を華やかに演出してくれます。
咲いた花を切り取って部屋に飾れば、毎日の暮らしが豊かな彩りで満たされるでしょう。お気に入りの花型を選んで、うっとりするような華やかなダリアガーデンを叶えてみませんか。
子どもの頃から身近にあったダリアは、あまりにもなじみ深く、どこか「昔ながらのお花」というイメージでした。けれど、ガーデニングをとおしてこれほど多彩な咲き姿があることを知り、その印象は一変。一重咲きのナチュラルな可愛らしさから、フリル咲きの華やかさまで、それぞれがとても個性的ですよね。まずは一株から、その圧倒的な存在感と育てる楽しさを、ぜひ体感してみてください。
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ガーデンコーディネーター。ガーデニング歴30年の経験を持ち、県や園芸雑誌のガーデンコンテストでの入賞歴を持つ。現在はフリーライターおよび編集者として、ガーデニング関連のコラム執筆に携わる。