DIY

可動棚DIYの作り方ガイド|穴を開けない方法と失敗しない金具選び

ダボレール・ガチャ柱の違いから、賃貸での注意点まで解説

執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者
14:00

耐荷重の考え方と必要な道具

可動棚を選ぶうえで見落としがちなのが、耐荷重の確認です。

耐荷重は金具のサイズ・種類によって異なり、株式会社ロイヤル「SSシステム」の製品例では、シリーズによって最大目安荷重が「53kg」のものから「100kg」のものまで幅があるとされています。収納したいものの重さに応じて、余裕を持った耐荷重の金具を選ぶことが大切です。

DIYで可動棚を作る際に、あらかじめ揃えておきたい道具の例は次のとおりです。

  • 電動ドライバー
  • 水平器
  • 下地探し器(下地がある場所に取り付ける場合)
  • メジャー
  • 棚受け金具
  • 棚柱
  • 棚板

具体的な製品ごとの耐荷重・取り付け寸法は異なるため、購入前に使用するメーカーの公式カタログで最新の情報を確認することをおすすめします【2026年時点】。

用途別に意識したい可動棚の使い方

可動棚は設置する場所によって、意識したいポイントが変わります。

  • クローゼット:衣類の丈や収納ケースの高さに合わせて棚を調整できるため、季節ごとの衣替えにも対応しやすくなります。 
  • パントリー:食品のストックはサイズがまちまちなので、細かく高さを調整できるダボレールタイプが向いています。重量のある飲料等をまとめて置く場合は、耐荷重に余裕のあるガチャ柱タイプを検討しましょう。
  • シューズクローク:靴の高さに合わせて棚を調整することで、デッドスペースを減らせます。土間収納は湿気がこもりやすいため、金具の素材(さびにくいものかどうか)も確認しておくと安心です。

用途に応じて金具のタイプを使い分けることで、限られたスペースをより無駄なく活用できます。

DIYでよくある失敗と避け方

Lazy_Bear/shutterstock.com 

可動棚DIYでよく挙がる失敗には、次のようなものがあります。

  • 水平が取れていない:棚受けの位置がずれていると、収納したものが傾いてしまいます。取り付け時は水平器で必ず確認しましょう。
  • 下地を外して強度不足になる:下地のない場所にビスだけで固定すると、重量物を乗せた際に抜け落ちるおそれがあります。 
  • 耐荷重を超えて使用する:見た目には問題がなくても、耐荷重を超えると金具や壁に負担がかかります。

焦らず、採寸・下地確認・水平確認という基本の手順を丁寧に行うことが、失敗を防ぐ一番の近道だと感じています。

まとめ

可動棚DIYの基本となる金具の種類から、下地の有無別の施工方法、賃貸住宅での注意点、耐荷重の考え方までを整理してきました。

  • 棚柱(ダボレール/ガチャ柱)と棚受けの組み合わせで高さを調整する
  • 下地の有無で施工方法が変わり、下地がない場合は穴を開けない選択肢もある 
  • 賃貸住宅では、原状回復の考え方を事前に確認しておく
  • 耐荷重は金具ごとに異なるため、収納するものに合わせて選ぶ

ご自宅の状況や収納したいものに合わせて、無理のない範囲から取り入れてみてはいかがでしょうか。

収納は暮らしの余白をどう使うかという工夫そのもの

中井 里穂
執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

花や書を飾る位置ひとつで部屋の印象が変わるように、収納棚の高さや配置も、暮らし方に合わせて自由に調整できるとうれしいものです。可動棚のDIYというテーマも、突き詰めれば「限られた場所を、自分の使い方に合わせてどう活かすか」という点で、通じる部分が多いと感じながら書きました。

今回の記事では、可動棚を構成する金具の種類(ダボレール/ガチャ柱)から、下地がある場合とない場合で変わる施工方法、賃貸住宅で壁に穴を開ける前に確認しておきたいポイント、耐荷重の考え方までを整理しています。特に、金具の呼び方や規格がメーカーによって異なるという点は、選ぶときにつまずきやすい部分だと思うので、丁寧にお伝えできればと考えました。クローゼット・パントリー・シューズクロークなど、場所によって意識したいポイントが変わる点もあわせてご紹介しています。パントリーのように収納物の重さや大きさがまちまちな場所では、金具のタイプによって使いやすさがずいぶん変わるという点も、あらためて興味深く感じたところです。

賃貸のご自宅では、原状回復の扱いが契約によって異なるため、事前に管理会社や貸主へ確認しておくと安心です。穴を開けずに取り入れられる突っ張り式の棚受けや据え置きラックといった選択肢もあわせてご紹介しているので、住まいの状況に合わせて選んでいただけたらと思います。水平が取れていない、下地を外して強度不足になる、耐荷重を超えて使用してしまうといった、DIYでよくある失敗についても触れましたので、取り付けの際の参考にしていただければ幸いです。焦らず採寸や下地確認を丁寧に行うことが、結果的に一番の近道になると感じています。

収納は、暮らしの余白をどう使うかという工夫そのものだと感じています。棚一枚の高さを変えるだけでも、部屋の印象や使いやすさがずいぶん変わるものです。ご自宅の収納したいものやスペースに合わせて、今回の記事を可動棚づくりの参考にしていただけたら嬉しいです。

ご利用にあたっての注意

  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・メーカー・業者の購入や契約を推奨・勧誘するものではありません。
  • 記載の耐荷重・取り付け方法は執筆時点(2026年時点)で確認できた製品例に基づく目安であり、実際の耐荷重・施工方法は使用する製品や壁の構造により異なります。取り付けの際は、使用する金具メーカーの公式な取り付け案内をあわせてご確認ください。
  • 賃貸住宅における原状回復の取り扱いは契約内容によって異なるため、詳細は管理会社・貸主にご確認のうえ、ご自身の判断で施工してください。

参考情報

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中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

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