玄関収納(下駄箱)を選ぶときの基準
玄関インテリアを整えるうえで、土台となるのが玄関収納(下駄箱)です。
LIXILの公式情報では、収納プランを考える際にまず家族に必要な収納量を確認し、靴だけでなくコートやアウトドアグッズも収納したいかどうか、姿見や飾り棚が欲しいかどうかまで含めてイメージすることがすすめられています。
壁一面の収納にするか、セパレートタイプにするかによっても使い勝手は変わってきます。扉のデザインを室内建具と合わせると、空間全体の統一感も出やすくなります。
具体的な価格や仕様は製品によって差が大きいため、購入を検討する際は各メーカーの公式サイトで最新の情報を確認することをおすすめします【2026年時点】。
バリアフリーを意識した玄関づくり
将来を見据えて、高齢のご家族との同居やリフォームを検討している場合は、安全面への配慮もあわせて考えておきたいポイントです。
国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」では、車椅子で安全に移動できるスロープの勾配は「12分の1以下(高さが16cmを超える場合)」、それより低い場合は「8分の1まで」とされています。
また、廊下や玄関まわりの手すりの設置高さは、床面から「75〜85cm程度」が標準とされています。
これらはあくまで公的機関が示す設計上の目安であり、実際の施工可否は住まいの構造や工事内容によって異なります。
バリアフリー化を具体的に検討する場合は、建築士や工務店など専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
まとめ
玄関インテリアの基本の考え方から、靴箱上の飾り方、色使い、住まいの形状別の工夫、収納選びの基準までを整理してきました。
- 余白を残しながら、置物やグリーンは1〜2点に絞る
- ベースカラー+差し色のシンプルな配色を意識する
- 戸建て・マンション・狭小玄関など、住まいの形状に合わせて工夫する
- 玄関収納は、収納量や姿見・飾り棚の希望も含めてプランを考える
- バリアフリーを検討する場合は、公的な目安を参考にしつつ専門家に相談する
ご自宅の広さや暮らし方に合わせて、無理のない範囲から一つずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
余白をどう活かすか
ご利用にあたっての注意
- 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービス・業者の購入や契約を推奨・勧誘するものではありません。
- 記載の内容は執筆時点(2026年時点)の目安であり、住まいの形状や築年数、地域・時期により異なる場合があります。玄関収納の仕様・価格は製品により異なるため、購入時は各メーカーの公式情報をご確認ください。
- バリアフリーリフォームなど、住まいの構造にかかわる工事を検討される場合は、建築士・工務店など専門家にご相談のうえ、ご自身の判断で行ってください。
参考情報
元新聞記者。ガーデニング、インテリア、植物、DIYなどの記事を執筆。華道(池坊 師範科助教・華掌)、フラワーアレンジメントにのべ10年間励み、専門的視点から解説する。一種外務員資格、行政書士試験合格。

書道や華道を続けるなかで、"余白をどう活かすか"という問いには、ずっと向き合ってきました。文字や花をただ足していくのではなく、あえて置かない・引き算するという発想こそが、全体の印象を整えるうえで大切だと感じています。
華道の稽古でも、枝や花をどれだけ美しく生けるかより、どこを空けるかで作品全体の呼吸感が決まると教わってきました。今回、玄関インテリアについて記事を書きながら、この考え方は住まいづくりにもそのまま応用できるものだと、改めて実感しました。ものであふれた玄関は落ち着きませんし、かといって何もなさすぎる玄関も寂しい印象になってしまいます。
記事では、靴箱の上に飾るときの高さや奥行きの工夫、日常使いのものをトレーやケースでさりげなく隠すコツ、そしてベースカラーに差し色を1色だけ足す配色の基本など、今日からすぐに試せるポイントを中心にまとめました。戸建て・マンション・狭小玄関、それぞれの広さや形状によって意識したい違いや、照明や玄関マットを見直すだけで印象を変える工夫まで、幅広く触れています。玄関収納を選ぶ際に、収納量だけでなく姿見や飾り棚の希望まで含めてイメージしておくとよいという点も、実際に住まいづくりを考えるうえで見落としがちなポイントだと感じました。さらに、将来的なご家族との同居やリフォームを見据えて、国土交通省の基準にもとづくバリアフリーの目安もあわせてご紹介しています。
飾りを増やすことよりも、まず何を置かないかを決めることから始めてみると、玄関は驚くほどすっきりと整った印象になります。私自身、この記事を書いたことをきっかけに、我が家の玄関まわりも一度見直してみようと思いました。何かを新しく買い足すよりも、いま置いてあるものを一度整理して、本当に必要なものだけを残すという引き算の視点は、玄関に限らず住まいづくり全体に通じるところがあるようにも感じています。季節ごとに花を一輪替えるような小さな工夫でも、玄関の表情は十分に変わるものです。皆さんも、季節の変わり目や模様替えのタイミングを見つけて、無理のない範囲で少しずつ手を加えてみてはいかがでしょうか。