この記事はここがポイント
- 部屋の広さ・目的に合わせた品種選びと、置き場所・水やりの基本。
- 年間支出約2963円(2025年時点)で、100円ショップから始められる費用感。
- ペットや子供がいる家庭では、有害植物への事前の安全確認が必須。
新しい部屋に何か彩りを添えたい、でも何を選べばいいかわからない——そんな声をよく耳にします。観葉植物をインテリアに取り入れる人は年々増えており、部屋の雰囲気づくりだけでなく、気分転換やちょっとした癒やしを求めて置く方も多いようです。
とはいえ、「すぐ枯らしてしまいそう」「どこに置けばいいのかわからない」と一歩を踏み出せない方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、部屋の広さや目的別の選び方から、置き場所・水やりの基本、費用の目安、注意しておきたいポイントまで、ご紹介します。
筆者も在宅ワークへの切り替えを機に観葉植物を育て始め、現在は50株以上の植物を育成しています。家に緑があると、ふとした瞬間に心が豊かになりますよ。特別な道具がなくても始めやすいことから、インテリアの一部として観葉植物を選ぶ方は今後も増えていきそうです。
華道やフラワーアレンジメントを長く続けてきましたが、生け花の世界でも、同じ一本の枝や花でも、器や添え方次第でまったく違う表情を見せることがよくあります。
記事では、部屋の広さや目的に合わせて品種の大きさや置き場所を整理してご紹介します。
一人暮らしなら棚やデスクに置ける小さめの品種、ファミリー世帯なら床置きの大型品種というように、生活スタイルに応じて選んでいただければ、はじめての方でも迷いにくいのではないかと思います。
部屋にちょうどいい一鉢を見つける、観葉植物の選び方の基本
一人暮らしの方なら、棚やデスクに置ける小さめの品種が扱いやすく、模様替えのたびに位置を変えやすいというメリットもあります。
ファミリー世帯でリビングに存在感を出したいなら、床に置く大型の品種がおすすめです。ただし、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、置き場所や品種選びに少し気を配る必要があります(詳しくは後述します)。
在宅ワークが中心の方は、デスク周りに小さめの一鉢を置くだけでも、気分転換やちょっとした癒やしになりますよ。
在宅勤務を行う筆者のデスク。テーブルヤシとカラテア・オルビフォリアの鉢植えを飾っています
選ぶときにチェックしたいポイントは、次の4つです。
- 乾燥や日陰に強く、初心者でも管理しやすい品種か
- 葉に張りとつやがあり、色が濃くいきいきしているか
- 葉の裏や土の表面に虫・カビがついていないか
- 鉢のサイズ(号数)が置きたい場所に合っているか
部屋の広さ・目的別に置き方の傾向を整理すると、次のようなイメージです
【部屋の広さ・目的別】おすすめの観葉植物の大きさと置き場所の例
あくまで目安ですので、部屋の広さや好みに応じて調整してください。
置き場所・水やり・温度管理の基本を紹介
観葉植物をインテリアになじませるコツは、置き場所選びから始まります。
基本は、直射日光を避けた、レースカーテン越しのやわらかい光が入る窓辺です。直射日光が当たり続けると葉焼けを起こし、逆に日光が足りないと徒長してひょろひょろと伸びてしまいます。
水やりは、土の表面がしっかり乾いてから、鉢の底穴から水があふれ出るくらいを目安に、たっぷりと与えるのが基本です。分かりづらい方は割りばしなどを鉢に差し、土がつかないか確認する方法もおすすめです。透明の鉢や乾燥すると色が変わる土を選ぶのもいいですよ。
夏場や冬場はエアコンの風が当たらない場所に移動させると安心。風通しの良い空間づくりも大切で、サーキュレーターを取り入れるのもいいですね。
季節ごとのお手入れの目安を整理すると、次のようになります。
- 春、秋(生育期):土が乾いたらたっぷり水やり。生育期には追肥。
- 夏:直射日光を避け、レースカーテン越しの明るい場所で管理。エアコンの風に注意。
- 冬(休眠期):水やりの頻度を控えめにし、暖房の風が直接当たらない場所へ移動させる。
また、葉にほこりがたまると見た目が悪くなるだけでなく、光合成の妨げにもなるため、時々やわらかい布で葉を拭いてあげるとよいでしょう。毎日葉のようすを観察することは、害虫予防にもなりますよ。
鉢カバーひとつで印象が変わる、インテリアになじませるコツ
4月頃に撮影した我が家の「トラデスカンチア」。100円ショップで330円で購入した株にホワイトの鉢カバーを合わせました。
現在の「トラデスカンチア」。330円の株が、4か月でかなり大きく成長しました。
長年フラワーアレンジメントや華道に親しみ、観葉植物を育ててきた立場から感じるのは、植物そのものだけでなく、鉢や鉢カバーの選び方でも部屋の印象が大きく変わるということです。
素焼きの鉢はナチュラルな雰囲気に、モノトーンの鉢カバーはモダンな部屋によくなじみます。小型の品種は棚やデスク周りのアクセントに、大型の品種はフロアやコーナーに置くと、空間全体が引き締まって見えます。
筆者の自宅はホワイト基調のインテリアなので、「トラデスカンチア」にオールホワイトの鉢カバーを合わせていました。ホワイトインテリアの中で、「トラデスカンチア」の紫の葉がアクセントになっています。
高さや葉の広がり方が異なる品種を組み合わせると、生け花のように立体感のある飾り方も楽しめます。難しく考えず、まずは1鉢から気軽に試してみるのがよいかもしれません。
元新聞記者。ガーデニング、インテリア、植物、DIYなどの記事を執筆。華道(池坊 師範科助教・華掌)、フラワーアレンジメントにのべ10年間励み、専門的視点から解説する。一種外務員資格、行政書士試験合格。
