この記事はここがポイント
- 環境省が推奨する室温20℃目安のウォームビズに基づき、厚手のカーテンやブランケットを活用する効率的な暖房対策。
- 消費者庁の注意喚起に基づく、湯温41度以下や入浴時間10分までの目安と脱衣所の加温によるヒートショック対策。
- 熱の流出を防ぐ断熱シートの活用や家具を壁から離す配置、こまめな換気による結露およびカビの防止策。
朝晩の冷え込みが気になり始めると、そろそろ冬支度を始めたくなるもの。
暖房器具や冬物の衣類を準備するだけでなく、インテリアを少し見直すことで、家で過ごす時間がより快適になります。
今回は、冬を心地よく迎えるために取り入れたい、インテリアの工夫を中心に、窓まわりや暖房の使い方まで8つのポイントをご紹介します。
1. ブランケットや冬用スリッパをすぐに使える場所へ
冬の暮らしで活躍するブランケットや冬用スリッパ。使いたいときにすぐ手に取れるようにしておくと、おうち時間がより快適になります。
ソファの近くにブランケットを置いたり、リビングの入り口に冬用スリッパを用意したりすると、冷えを感じたときにもスムーズに使えます。
ブランケットは、かごに入れて収納したり、ソファの背もたれにかけておけば、実用性を確保しながら、インテリアのアクセントとしても楽しめます。
私も、色柄もののブランケットを差し色としてソファに置いています。テレビを見るときや、夜にソファでくつろぐときに1枚あるととても便利!使わないときも無造作にかけておくだけで絵になる気がしています。
秋冬らしい模様替えを楽しみたい方は、クッションカバーやファブリックの色柄を変えてみるのもよいでしょう。そのコツについては、別記事で解説しています。
2. ラグや寝具を見直して、暖かく過ごせる空間に
ラグや寝具を見直すことも、冬支度の大切なポイントです。床に触れたときの冷たさや、布団に入った瞬間のひんやり感がないだけで冬の家は快適になります。
一日の多くを過ごすリビングには、肌触りのよいラグや厚みのあるマットを取り入れると、足元の冷たさが気になりにくくなります。床暖房やホットカーペットを使う場合は、対応する素材かどうかも確認しておきましょう。
寝室の毛布や冬用のシーツ、掛け布団カバーを見直してみるのもひとつの方法です。起毛素材やフランネルなど、触れたときに心地よい素材を選ぶと、就寝前の時間も楽しみになります。
我が家では、冬になると必ず布団乾燥機を使っています。寝る前に布団に入ったとき、寝具がほんのり温かいと幸せな気持ちになります。寒い季節ならではのちょっとした楽しみです。
3. 暖房器具や冬物アイテムを使いやすく配置する
暖房器具や加湿器も、冬の暮らしを支えるアイテムです。使い始める前に、置き場所や部屋の動線を見直しておきましょう。
自分が操作しやすい位置に暖房器具を設置したり、乾燥が気になる部屋に加湿器を用意したりすることで、必要なときに使いやすくなります。
暖房器具は安全性を優先することも大切です。カーテンや布製品、家具との距離を確保し、取扱説明書に従って設置しましょう。電源コードが通路を横切らないようにするなど、つまずきや転倒を防ぐ工夫も欠かせません。
4. 読書やくつろぎの時間を楽しめるコーナーをつくる
寒い日は、家でゆっくり過ごす時間が楽しみのひとつ。お気に入りの椅子や照明を使って、自分だけのくつろぎコーナーをつくってみてはいかがでしょうか。
窓辺や部屋の一角に椅子を置き、サイドテーブルや間接照明を組み合わせるだけでも、落ち着いた雰囲気の空間が生まれます。読みかけの本やマグカップを置く場所があれば、読書やティータイムがもっと楽しくなります。
チェアにはクッションやブランケットを加えると、秋冬らしい温かみもプラスされます。照明は、くつろぎたい時間帯に合わせて明るさや色味を調整できる商品を選ぶのがおすすめです。
大切なのは、特別な家具をそろえることよりも、自分が心地よいと感じる場所をつくること。限られたスペースでも、好きなものを少しずつ取り入れれば、冬のおうち時間がもっと充実したものになるでしょう。
5. 窓まわりの寒さ対策で、お部屋の暖かさをキープ
環境省は、住まいの熱の多くは窓から出入りすると説明しています。冬は暖房で温めた空気が窓から逃げやすく、窓辺に近づくとひんやり感じるのはそのためです。
手軽に取り入れやすいのが、カーテンの見直しです。厚手の生地や裏地付きのカーテンに替えたり、床に届く丈のものを選んだりすると、窓からの冷気が部屋に入り込みにくくなります。カーテンは部屋の印象を大きく左右するアイテムなので、冬らしい色や素材を選べば、模様替えも一緒に楽しめますよ。
賃貸住宅などで大がかりな工事が難しい場合は、窓に貼る断熱シートを使う方法もあります。環境省のウォームビズのページでも、断熱シートや厚手のカーテンなどで窓からの熱の流出を防ぐ工夫が紹介されています。ガラスの種類によっては使えない商品もあるため、貼る前に注意書きを確認しておきましょう。
6. 冬の結露対策は、換気と家具の配置から
暖かい室内と冷たい外気の温度差が大きくなる冬は、窓ガラスやサッシに結露が発生しやすくなります。そのままにしておくと、カーテンや窓まわりのカビの原因になることもあるので注意が必要です。
結露を抑えるためには、こまめな換気で室内の湿気を逃がすことが基本です。加湿器を使っている場合は、湿度計で室内の湿度を確認しながら、加湿しすぎていないか調整すると安心です。
家具の配置にもひと工夫を。外壁に面した壁に大きな家具をぴったりつけて置くと、空気がこもり、家具の裏側に結露やカビが発生しやすくなります。壁から少し離して設置し、空気の通り道をつくっておきましょう。窓についた水滴は朝のうちに拭き取る習慣をつけておくと、カーテンや窓枠を清潔に保ちやすくなります。
7. 暖房の使い方を見直して、冬の電気代を上手に節約
冬は暖房を使う時間が長くなり、電気代が気になる季節でもあります。インテリアの工夫と組み合わせて、暖房に頼りすぎない過ごし方を意識してみましょう。
環境省は、暖房時の室温20℃を目安に、過度な暖房に頼らず冬を快適に過ごすライフスタイル「ウォームビズ」を呼びかけています。首・手首・足首を温める服装や、湯たんぽ、毛足の長いスリッパを取り入れるといった工夫も紹介されています。ここまでご紹介したブランケットやラグ、厚手のカーテンも、寒さをやわらげる心強い味方です。
暖かい空気は天井付近にたまりやすいため、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させるのもひとつの方法です。エアコンのフィルターを定期的にお手入れしておくことも、効率よく部屋を暖めることにつながります。ただし、寒さの感じ方は人それぞれです。小さなお子さんや高齢のご家族がいる場合は、無理に我慢せず、体調に合わせて室温を調整しましょう。
8. 脱衣所やトイレも暖かく。冬支度で考えたいヒートショック対策
冬支度では、リビングや寝室だけでなく、脱衣所や浴室、トイレといった寒くなりやすい場所にも目を向けておきたいところです。暖かい部屋から寒い場所へ移動したときの急な温度変化は、体に負担をかけることがあります。
消費者庁は、高齢者の入浴中の事故について注意を呼びかけています。対策として、入浴前に脱衣所と浴室を暖めておくこと、湯温は41度以下・湯につかる時間は10分までを目安にすること、浴槽から急に立ち上がらないことなどが挙げられています。
脱衣所に小型の暖房器具を置いたり、足元に厚手のマットを敷いたりするだけでも、ひんやり感はやわらぎます。暖房器具を置く際は、タオルや衣類との距離を確保し、脱衣所などの水まわりで使用できる製品かどうかを取扱説明書で確認しておきましょう。持病がある方や体調に不安がある方は、かかりつけ医に相談しておくと安心です。
まとめ
冬支度は、寒さに備えるだけでなく、住まいや暮らしを見直すきっかけにもなります。
本格的な寒さが訪れる前に、まずは身近なアイテムや部屋の一角から見直して、冬支度を楽しみながら、心地よく過ごせる環境を整えていきましょう。
参考情報
インテリアライター。後悔しない家づくりのポイント、施主目線での実体験など、住まいやインテリアに関連する記事を多数執筆。Instagramでも脱生活感を目指す部屋づくりを発信中している。2児の母。