この記事はここがポイント
- 寒さが本格化する前の秋は、冬の置き場所を決めてから観葉植物をお迎えするのがおすすめ
- 冬の育て方のコツは、窓際の冷気と暖房の風を避けること、水やりは控えめにして葉水をすること
- 大きく広がる葉が魅力のアレカヤシ、垂らして飾れるワイヤープランツ、存在感抜群のオーガスタを紹介
朝晩の冷え込みを感じ始める10月は、お部屋の模様替えにぴったりの季節。暖房を使いはじめる前に、新しい観葉植物をお迎えしてみませんか?
ただし、多くの観葉植物は暖かい気候を好むため、寒い時期は植物の成長が鈍くなり、置き場所や管理方法によっては冬に弱らせてしまうことも。
そこで今回は、冬の室内でも飾りやすい観葉植物3種を、置き場所や冬越しのコツとあわせて紹介します。観葉植物をお迎えしたい人はぜひ参考にしてください!
冬の室内をおしゃれに彩る観葉植物3選
放射状に広がるしなやかな葉が空間をやわらげる「アレカヤシ」
アレカヤシ
アレカヤシは、細い葉が放射状に伸びて弧を描く常緑の観葉植物。ホテルのロビーやカフェで見かける植物で、ゆったりとした雰囲気を演出してくれます。
直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、レースカーテン越しに日が当たる明るい場所に置くのがおすすめ。大きめの観葉植物なので、ゆったりと置ける広い場所が必要です。
寒さが苦手なので、冬は室温10度を下回らない場所で管理します。秋にお迎えしたときは、すぐに植え替えず、まずは新しい環境に慣れさせることが大切。植え替えは気温の高い時期のほうが根の回復が早いため、春以降に行います。
参考価格の目安は、5〜7号鉢で5000〜7000円前後。サイズや販売店によって異なるため、購入前に確認しておきましょう。
細い茎を垂らして楽しむ繊細な小葉の「ワイヤープランツ」
ワイヤープランツ
針金のように細い茎に、小さな丸い葉をたくさんつけるワイヤープランツ。繊細な見た目ですが丈夫で、はじめて観葉植物を育てる人にもオススメです。
茎が垂れる性質を生かして、棚の上から垂らしたり、吊り鉢にしたりすると、立体感のある飾り方が楽しめますよ。
置き場所は、やわらかな光が入る明るい場所が向いています。日照が足りないと間延びしやすいので、冬も日が入る窓の近くで管理しましょう。寒さには比較的強い性質ですが、冷たい空気がたまる窓際や凍結のおそれがある場所は避けてください。
成長が早いため、伸びすぎた茎は適宜切り戻し、1年に1回は植え替えをして根が伸びるスペースを確保してあげましょう。
参考価格の目安は、3〜5号鉢で1000〜5000円。小ぶりな鉢が多く、秋の模様替えのアクセントにも取り入れやすい一鉢です。
大きなスプーン形の葉が存在感を放つ「オーガスタ」
オーガスタ
スプーンのように大きく広がる濃い緑の葉が魅力のオーガスタ。1鉢置くだけで部屋の印象が引き締まります。洋室はもちろん、和モダンやアジアンテイストの空間にもなじみますよ。
レースカーテン越しに日が当たる明るい場所で、気温が5度を下回らないように注意して育てましょう。日光が不足すると葉の勢いが弱まり、株の姿も乱れやすくなります。
成長が早いので、1~2年に1度植え替えをすると元気に育ちます。古い葉や広がりすぎてしまった葉は都度カットしてください。
参考価格の目安は、5〜7号鉢で3000〜10000円前後。大きさで価格が大きく変わるので、置く場所の高さと広さを測ってから選ぶと失敗が減ります。
冬に観葉植物を元気に育てる4つのコツ
水やり頻度は少なめに
観葉植物への水やりの基本は、土の表面が乾いてからたっぷりと。鉢受け皿には水をためず、水やり時に染み出してきた水はすぐに捨てましょう。
冬は植物の生育が遅くなり、水をあまり吸い上げなくなるため、土の表面が乾いてから3日後くらいに水をやるようにします。
エアコンの風が当たる場所は避ける
エアコンや暖房の風が直接当たる場所に観葉植物を置くと、乾燥や温度変化で傷みやすくなります。植物に風が当たらないように、置き場所や風向を調整しましょう。
窓の冷気に注意
窓の近くは夜間から早朝に冷えやすい場所です。窓から離れた場所に観葉植物を置くか、夜に窓と植物の間に厚いカーテンを引くなど、冷気が当たらないように工夫してください。朝晩だけ部屋の中ほどへ動かすのもひとつの方法です。
室内が乾燥したら葉水をおこなう
暖房を使うと室内の空気が乾燥し、ハダニなどの害虫がつきやすくなるほか、葉が傷みやすくなります。予防のため、霧吹きで葉に水をかける「葉水」を、2〜3日に1回程度おこないましょう。葉の裏側にも水がかかるよう、やさしく吹きかけるのがコツです。
置き場所を先に決めて、秋のうちにインテリアグリーンを迎えましょう
観葉植物は、部屋に彩りを添えるだけでなく、日々の観察やお世話を通じて暮らしにリズムをもたらしてくれます。冬を元気に越すポイントは、明るさを確保すること、冷え込む窓際や暖房の風を避けること、そして水やりを控えめにすることです。
なお、気温が下がる時期は植物の成長がゆるやかになるため、肥料や植え替えは必要ありません。お迎えしたら、まずは環境に慣れるのを見守ってあげてください。
寒さが本格化する前の今こそ、お気に入りの一鉢を探すのにちょうどいい時期です。置きたい場所の明るさや広さを確かめて、冬の部屋になじむインテリアグリーンを選んでみてくださいね。
お迎え直後に葉が落ちると心配になりますが、売り場から家に移った環境の変化に、植物が反応しているだけということも少なくありません。置き場所を何度も変えず、2~3週間は同じ場所で様子を見てあげてください。
また、室内の観葉植物は、葉に症状が出ていても原因は根にあることがよくあります。特に冬は水の与えすぎで土が湿ったままになり、根が傷みやすい時期。土の表面だけでなく、割りばしを差し込んで土の中の乾き具合を確かめたり、鉢を持ち上げて軽くなっているか確かめたりしてから水を与えましょう。鉢皿に水をためたままにしないことも大切です。
寒い季節を一緒に越した植物が、春に新芽を出してくれたときのうれしさは格別です。その瞬間を楽しみに、冬の間もゆったりと向き合ってみてはいかがでしょうか。
樹木医、1級造園施工管理技士。テーマパークの植栽管理業務に7年間従事し、植物のメンテナンスや樹木診断、空間演出に携わる。現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO」にてガーデニングおよびアウトドア分野の記事執筆・監修を担当。