【注文住宅】新築で「やっておけばよかった」と感じやすいポイントと後悔しないための確認リスト 大手住宅メーカー出身者監修
Tetiana Chernykova/shutterstock.com
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【注文住宅】新築で「やっておけばよかった」と感じやすいポイントと後悔しないための確認リスト 大手住宅メーカー出身者監修

掃除・収納・音の響きまで、打ち合わせ段階で確認しておきたい視点を整理

執筆者LIMO&ホーム編集部くらしとお金の経済メディア「LIMO」住まい・暮らし領域『LIMO&ホーム』編集部
監修者高柳一成住宅不動産コンサルタント/大手住宅メーカー出身
14:00
【注文住宅】新築で「やっておけばよかった」と感じやすいポイントと後悔しないための確認リスト 大手住宅メーカー出身者監修
Tetiana Chernykova/shutterstock.com

この記事はここがポイント

  • 新築の後悔は、掃除・収納・コンセント・生活音など変更が難しい設備
  • 打ち合わせでは家具配置を図面に記し、具体的な生活シーンを想像する確認が重要
  • 住宅のプロ38年の経験から、細部の事前検討を推奨

新築の打ち合わせは、間取りやデザインを決める楽しい時間である一方、決めることが多すぎて何を優先すればよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実際に住み始めてから、「掃除がしやすい素材にしておけばよかった」「コンセントの位置をもっと考えればよかった」といった声を耳にすることは少なくありません。

こうした「やっておけばよかった」の多くは、設計・打ち合わせ段階で少し意識するだけで防ぎやすいポイントです。

そこで今回は、大手住宅メーカーで38年、350棟を超える新築住宅の引き渡しを担当し、宅地建物取引士の資格も持つ住宅のプロが、新築で後悔しやすい代表的なポイントと、打ち合わせで確認しておきたいチェックの視点を紹介します。

完成した家をお客様にお引き渡しするときに、「ここはもっとこうしておけばよかった」と言われることは、決して珍しくありませんでした。

打ち合わせでは、間取りや外観、キッチンなどの設備に目が向きがちですが、実際に暮らし始めてから気になるのは、むしろスイッチ、コンセント位置、収納、掃除しやすさ、など毎日の生活に直結する細かな部分です。この点で私が感じることは、「図面上では問題なさそうでも、実際の生活を始めると使い勝手が違って感じられることがある」ということです。

注文住宅では、着工後や完成してから変更することが難しい部分がたくさんあり、下地補強や電源、構造や法的な手続きなどの関係で、後からでは対応できないこともあります。後から変更が難しいことや、大きなコストのかかる現場変更を避ける意味でも、打ち合わせの段階で「実際にこの家で暮らしたらどうなるか」を具体的にイメージしておくことが大切です。見た目や間取りだけでなく、10年、20年と暮らすことを考え、日々の掃除や片付け、家電の使い方まで想像しながら確認していくことをおすすめします。

掃除のしやすさに関わる建材・設備選び

Olena Ivanova/shutterstock.com 

新築後の「やっておけばよかった」として挙げられやすいのが、掃除のしやすさに関わる建材・設備の選び方です。

とくにキッチンや水回りの床材は、汚れの付きやすさや手入れのしやすさが日々の家事の負担に直結します。

素材選びの目安としては、「汚れをどう処理するか」という視点で比較されることが多いようです。タイル系の床材は表面がなめらかで吸水率が低いため汚れが染み込みにくく、洗剤を使ってしっかり洗い流す掃除に向いているとされます。

一方でキッチンやトイレ・洗面所など水まわり全体で古くから採用されてきたのが、樹脂を使ったシート状の床材(クッションフロア)です。水や油をはじきやすく内部まで染み込みにくい構造になっているため、水はねの多い場所でも扱いやすいとされています。

打ち合わせの際は、床材のデザインだけでなく、次のような「お手入れのしやすさ」に関わる観点も確認しておくと安心です。

  • キッチン・洗面・トイレなど水回りの床材の耐水性・汚れの落ちやすさ
  • レンジフード・換気扇のフィルターの取り外しやすさ
  • 窓・サッシのレール部分に汚れがたまりにくい形状かどうか
  • 排水口・浴室の凹凸が少なく手が届きやすい設計か

すべての項目を最優先にする必要はありませんが、「見た目」だけでなく「日々の手入れのしやすさ」も選定基準に加えておくと、入居後の家事負担を減らしやすくなります。

コンセント・収納の位置は打ち合わせ段階でしっかり確認

Sheila Say/shutterstock.com 

コンセントの位置や数、収納の配置も、「やっておけばよかった」として挙げられやすいポイントです。

図面上では気づきにくいものの、実際に家具や家電を置いてみると、コンセントが足りない・位置が使いにくいと感じるケースは珍しくありません。

打ち合わせで確認しておきたい視点は次のとおりです。

  • 家具・家電の配置予定をふまえて、コンセントの位置と数を確認する(テレビ周り・ダイニング・寝室の充電スペース等)
  • 掃除機や季節家電を使う場所に、近くのコンセントがあるか確認する
  • 収納は「用途別・使う場所の近く」に配置されているか確認する(玄関収納・パントリー・洗面収納等)
  • 生活動線をふまえて、家族の人数分の収納量が確保できているかを確認する

コンセントや収納は、入居後に位置を変更しようとすると、壁の中の配線や下地に関わるため、着工前の変更に比べて手間や制約が大きくなりやすい部分です。打ち合わせの初期段階で、実際の生活シーンを具体的にイメージしながら確認しておくことをおすすめします。

生活音の響きを防ぐ視点

「新築 音が響く」「新築 声が響く」という声もよく聞かれます。上下階や隣室間の生活音の伝わりやすさは、住んでみるまで気づきにくいポイントのひとつです。

国が定める住宅性能表示制度には、音の伝わりやすさに関わる『音環境』という評価項目があります。

ただし国土交通省の資料によると、このうち重量床衝撃音対策・軽量床衝撃音対策は共同住宅等(マンションなど、住戸間に床を挟む集合住宅)の隣接住戸間を対象とした選択項目であり、一戸建て住宅はこの評価の対象外です(制度の詳細・最新の運用は公式資料でご確認ください)。

注文住宅で音の響きが気になる場合は、この制度を利用するのではなく、床材・断熱材の仕様や壁の遮音性能について打ち合わせ段階で担当者に確認しておくことが基本になります。

音の響きが気になる方は、次のような点を打ち合わせで確認しておくとよいでしょう。

  • 子ども部屋や寝室の真下・真上にリビングなど生活音の大きい部屋を配置していないか
  • 床材・断熱材の仕様によって、足音や生活音の伝わり方に違いが出る場合がある旨を担当者に確認する
  • 隣室との間の壁の仕様(遮音性能に関わる仕様があるか)を確認する

音の感じ方には個人差があり、家族構成や生活スタイルによっても優先度は変わります。断定的な「必ず防げる」という保証はない前提で、気になる場合は打ち合わせの早い段階で担当者に相談しておくと安心です。

上下階の生活音は、床の構造や床下地、仕上げによって、音の伝わり方は変わります。木造か鉄骨造かによっても異なりますが、住宅では床の構成や断面を工夫することで、生活音の伝わり方を抑える考え方があります。近年では、RC造の床に近い遮音性能を目指した住宅用の床仕様も登場しており、今後さらにこうした技術が汎用化するかも知れません。音が気になる方は、構造だけで判断するのではなく、具体的な遮音仕様について、設計担当者に確認してみるとよいでしょう。

電気配線など入居後に変更しにくい設備

コンセントの増設と同様に、電気配線・スイッチの位置・照明の種類なども、入居後の変更が難しい代表的な設備です。壁の中の配線に関わる工事は、電気工事士の資格を持つ専門業者による施工が必要であり、DIYでの変更は避けるべき領域です。

打ち合わせ段階で、次のような点を確認しておくと、入居後の「やっておけばよかった」を減らしやすくなります。

  • スイッチの位置(部屋の出入り口ごとに操作しやすい位置にあるか)
  • 照明の種類・調光の可否(部屋の用途に合っているか)
  • 将来的なスマート家電・IoT機器の導入を想定した配線・コンセントの余裕

配線や設備の変更を希望する場合は、必ず着工前の打ち合わせ段階で担当者に伝え、有資格者による適切な施工を前提に計画することが大切です。

打ち合わせで見落としがちなチェックポイント

新築の打ち合わせでは、間取りやデザインの提案に気を取られて、細かな確認事項が後回しになりがちです。次のような進め方を意識すると、見落としを減らしやすくなります。

  • 家族の1日の生活シーン(起床・身支度・帰宅後・来客時等)を具体的に書き出し、図面と照らし合わせる
  • 打ち合わせで確認した内容・変更点は、その都度書面やメモに残しておく
  • 気になる点は「その場で」担当者に質問し、曖昧なまま進めない
  • 契約前に、疑問点をリスト化して一度にまとめて確認する機会を設ける

一つひとつは小さな確認作業ですが、積み重ねることで入居後の「やっておけばよかった」を大きく減らすことにつながります。

建売・分譲マンションを検討している場合も同じ視点が使える

ここまでは主に注文住宅の打ち合わせを想定して整理してきましたが、建売住宅や分譲マンションのようにすでに間取りが決まっている物件を検討する場合も、同じチェックの視点は役立ちます。

内覧の際に、コンセントの位置や収納の配置、水回りの床材、隣室との位置関係などを、実際の生活シーンをイメージしながら確認しておくと、契約後に「やっておけばよかった」と感じるポイントを事前に把握しやすくなります。間取りの変更が難しい物件だからこそ、内覧時にどこまで確認できるかが重要です。

すでに新築に住んでいて「こうしておけばよかった」と感じている方にとっても、こうした確認の視点は、次のリフォームや設備更新を検討する際の参考になります。

まとめ

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新築で後悔しやすいポイントには、掃除のしやすさ、コンセント・収納の位置、生活音の響き、電気配線など、入居後には変更しにくい設計・設備が多く含まれます。

これらはいずれも、打ち合わせ段階で具体的な生活シーンをイメージしながら確認しておくことで、後悔を減らしやすくなるポイントです。

ご家族の暮らし方や優先順位に合わせて、無理のない範囲からチェックリストとして活用してみてください。

「今の自分たち」だけでなく「将来の自分たち」にとっても使いやすいか

高柳一成
監修者高柳一成住宅不動産コンサルタント/大手住宅メーカー出身

間取りの打ち合わせでは「この間取りで本当に暮らしやすいか」という視点を持って、家族それぞれの一日の動きを具体的に想像してみてください。朝起きてから身支度、外出、帰宅、食事をして、入浴し、就寝する。その一連の動きを図面の上で追ってみると、コンセントや収納、照明、スイッチ、動線など、これまで気づかなかった確認ポイントが見えてくることがあります。

その際に、ぜひやっていただきたいのが、家具を置いた後の状態を一度図面に書き込んでみることです。テレビ、ソファ、ダイニングテーブル、ベッド、冷蔵庫など、実際に置く予定の家具・家電を図面に落とし込んでみると、「ソファの裏にコンセントが隠れてしまう」「スイッチがベッドに干渉する」「照明器具の配灯計画がダイニングテーブルと合わない」など、図面だけで気づかなかった確認ポイントが一目瞭然になります。

また、すべてを完璧にしようとする必要もありません。家族構成やライフスタイルによって、重要なポイントは異なります。住宅雑誌などをみると本当に魅力的な写真が満載です。しかし大切なのは、「他の人がよいと言っている家」ではなく、「自分たち家族にとって暮らしやすい家」をつくることです。

家は完成した瞬間がゴールではなく、そこから何十年も家族が暮らしていく場所です。打ち合わせの段階で少し先の暮らしまで想像し、「今の自分たち」だけでなく「将来の自分たち」にとっても使いやすいかを確認しておくことが、住み始めてからの後悔を減らすことにつながります。 

ご利用にあたっての注意

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定のハウスメーカー・工務店・商品の購入や契約を推奨・勧誘するものではありません。記載の内容は一般的な確認の視点であり、実際に取り入れられるかどうかは、間取り・予算・法規制などの個別の条件によって異なります。電気配線など有資格者が必要な作業は、DIYでの変更を行わず、必ず有資格者・専門業者にご依頼ください。具体的な設計・設備の判断にあたっては、建築士やハウスメーカー・工務店の担当者にご相談のうえ、ご自身の判断で行ってください。

参考情報

LIMO&ホーム編集部くらしとお金の経済メディア「LIMO」住まい・暮らし領域『LIMO&ホーム』編集部
高柳一成住宅不動産コンサルタント/大手住宅メーカー出身

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