この記事はここがポイント
- 栽培歴30年ガーデナーいち押し!暑さに強く夏枯れしにくいバラ5選
- バラを無事に夏越しさせる4つのコツ
- 【筆者コメントあり】夏枯れしにくいバラで、秋もいい香りが漂う満開のローズガーデンに
「せっかく春にきれいに咲いたバラが、夏の暑さで葉を落としてしまった…」そんな経験はありませんか? 年々気温が高くなっている日本の夏は、バラにとってとても厳しい環境です。
しかし、暑さに強い品種を選ぶことで、夏の暑さによるダメージを抑え、秋には美しい花を咲かせてくれます。今回は栽培歴30年のガーデナーが一押しする、暑さに強く夏枯れしにくいバラを紹介します。
記事最後には、バラを無事に夏越しさせるコツについてもお伝えしますので、さっそく見ていきましょう。
栽培歴30年ガーデナーいち押し!暑さに強く夏枯れしにくいバラ5選
花付きがよく、淡いピンクの花が可憐な「ボニカ ’82」
ボニカ ’82
淡いピンクの花が愛らしいボニカ ’82。咲き始めの可憐な姿から、満開時には豪華な房咲きになり、花付きのよさが魅力のバラです。
横にふんわりと広がるシュラブ樹形で、剪定や仕立て方によって、花壇や低いフェンス沿いなど幅広く楽しめます。
猛暑や病気に強く、鉢植えでも育てやすい「ノックアウト」
ノックアウト
ノックアウトは耐暑性・耐寒性に優れ、猛暑の夏でも花を咲かせるほど強健な性質。黒星病などの病気に強く、薬剤に頼らなくても比較的管理しやすい品種です。
枝はコンパクトにまとまりやすく、地植えのほかに鉢植えでも育てられます。
透明感のある白い花と、グリーンの葉が美しい「アイスバーグ」
アイスバーグ
透き通るような純白の花弁と明るいグリーンの葉が美しく、上品で優雅な雰囲気を漂わせるアイスバーグ。比較的耐陰性も強く、日なたから半日陰まで多様な環境に適応します。
枝にしなやかさがあり、とげも少なめなため、バラ栽培に慣れていない初心者にもおすすめです。
濃いピンクのカップ咲きがキュートな「アンジェラ」
アンジェラ
アンジェラは半八重でカップ咲きの花がナチュラルな雰囲気。1枝にたくさんの花を房咲きさせ、満開時には株をおおい尽くすほど咲く様子が華やかです。
日本の夏の暑さや湿気にも強く、旺盛に枝を伸ばしながら生長します。
日陰に強く、パールピンクの花と優雅な香りが魅力の「ニュードーン」
ニュードーン
透き通るようなパールピンクの花と優雅な香りが魅力のニュードーン。強健で耐陰性も強いため、日の光が届きにくい場所でもたくましく育ち、美しい花を咲かせてくれます。
日陰を明るく彩りたい方や、忙しくてあまり手間をかけられない方にもぴったりです。
バラを無事に夏越しさせる「管理方法」4つのコツ
涼しい時間帯にたっぷり水やりする
夏は与えた水が太陽光で温まって根が傷みやすいため、朝または夕方の涼しい時間帯に、株元へ水やりします。乾きやすい鉢植えは鉢底からあふれるまでたっぷりと。
地植えは基本的に雨任せですが、高温期に晴天が続いたときは十分に水を与えましょう。
マルチングで株元の温度上昇と乾燥を防ぐ
地面や鉢土に直射日光が当たると、土の中の温度が上がって根がダメージを受けてしまいます。これを防ぐために、バークチップや腐葉土などのマルチ材で、株元をおおうのが効果的。
地温の上昇を抑えるだけでなく、土の乾燥防止や、雨や水やり時の泥はねによる病害を抑制する効果も期待できます。
夏剪定で秋の開花に備える
秋に美しい花を一斉に咲かせるため、8月下旬〜9月上旬頃に全体の1/3〜1/4程度を切り戻す「夏剪定」をおこないましょう。弱った枝や細い枝を整理し、風通しと日当たりをよくすることで、秋の新しい枝の生育を促して、秋の新芽に栄養を集中させます。
ただし、暑さで葉が落ちて弱っている株は無理に切らず、浅めに剪定して体力を温存させましょう。
肥料をストップして風通しを確保する
株が暑さで弱っているときに肥料を与えると、肥料焼けを起こして根が傷むため、夏は施肥を休みましょう。体力が落ちている株には、肥料の代わりに活力剤がおすすめです。
また、鉢植えはコンクリートの直置きを避け、れんがなどを敷いて風通しをよくし、照り返しの熱から守りましょう。風通しを保つことで、害虫の発生予防にもなります。
夏枯れしにくいバラで、秋もいい香りが漂う満開のローズガーデンに
夏の酷暑でバラを枯らしてしまった経験があると、「また同じことになったら…」と栽培をためらってしまいがちです。しかし、日本の厳しい夏にも耐え抜く強健な品種を選べば、夏越しはそれほど難しくはありません。
夏を乗り越えたあと、秋に咲く色鮮やかな花々が、バラを育てる楽しさを再発見させてくれるでしょう。夏枯れしにくいバラを植えて、秋に満開の花が咲く憧れのローズガーデンを目指してみませんか。
【上園 美佳】のひと言コメント
30年バラを育ててきて実感しているのは、暑さに強い品種選びが、これからのバラ栽培の大切なポイントだということです。今回ご紹介したバラたちの中には、日陰を活かせる株もあるので、庭の環境に合った品種を見つけて、バラ栽培を楽しんでくださいね。
ガーデンコーディネーター。ガーデニング歴30年の経験を持ち、県や園芸雑誌のガーデンコンテストでの入賞歴を持つ。現在はフリーライターおよび編集者として、ガーデニング関連のコラム執筆に携わる。
