この記事はここがポイント
- 爽やかな香りとユニークな花姿が魅力の「モナルダ」
- ふわりと香る葉と清楚な白花に癒される「ゼラニウム」
- 夜の庭をロマンチックに演出する「チューベローズ」
- 日陰でも育つ、甘い香りの上品な花「カサブランカ」
強い日差しが照りつける夏。
庭のお手入れが少し億劫になりがちな季節ですが、そんな時期だからこそ「香り」に注目した植物選びをしてみませんか。
窓を開けた瞬間や夕涼みのひとときにふわりと漂う花の香りは、暑さで疲れた心や体を優しく癒してくれます。
今回は、美しい姿はもちろん、天然の香りで夏の庭を素敵なリラックス空間に変えてくれる、おすすめの多年草・球根植物を3種類ご紹介します。
夏庭に咲く《いい香りの白い花》多年草・球根植物4選
《多年草》爽やかな香りとユニークな花姿が魅力の「モナルダ」
「ベルガモット」の名でも親しまれるモナルダは、柑橘系の爽やかな香りが魅力の多年草です。
赤や紫などの鮮やかな色がよく知られていますが、あえて純白の品種を取り入れることで、夏の日差しの下でひときわ涼しげな存在感を放ちます。
葉が密に茂って蒸れると病虫害が発生しやすくなるため、風通しのよい場所に植え、時々枝葉を間引いて風通しを良くしてあげるのが、元気に育てるコツです。
《多年草》ふわりと香る葉と清楚な白花に癒される「ゼラニウム」
ヨーロッパの窓辺を飾る定番の多年草、ゼラニウム。赤やピンクがポピュラーですが、清楚な白花を選ぶと、大人っぽく涼やかな印象になります。
葉に触れるとふわりと漂う独特の香りにも、癒やされますよ。
乾燥に強い反面、長雨などによる過湿は少し苦手。鉢植えで育てて、雨が続く日は、雨の当たらない軒下などに移動させてあげると、一年を通して美しい姿を楽しめます。
花がらや黄色くなった葉をこまめに摘み取ってあげるのが、病気を防いで元気に育てる秘訣です。
耐寒性や耐暑性は品種によって異なるため、お住まいの地域の気候に合った品種を選びましょう。
《球根植物》夜の庭をロマンチックに演出する「チューベローズ」
夕暮れ時から夜にかけてひときわ強い香りを放ち、「月下香(げっかこう)」というロマンチックな和名を持つチューベローズ。
細くしなやかな茎にロウ細工のような白い花を連ねて咲かせ、香水の原料にもなるエキゾチックで甘美な香りが、夏の夜風に乗ってふわりと漂います。
一日の終わりに庭先へ出れば、暑さを忘れるような特別な癒やしの時間に。切り花にして部屋に飾ると、室内でも素敵な花と甘い香りを楽しめますよ。
《球根植物》日陰でも育つ、甘い香りの上品な花「カサブランカ」
純白の大輪をうつむき加減に咲かせ、「ユリの女王」の名にふさわしい気品を漂わせるカサブランカ。
その最大の魅力は、たった一輪咲くだけで庭全体を包み込むような濃厚で甘い香りです。
鉢植えでも地植えでも比較的育てやすく、日陰にも強いのが嬉しいポイント。
ただ、球根の下と茎の下部の両方から根を伸ばすという少し変わった性質を持っています。
土の中へ少し深めに植え付けてあげると、しっかりと根を張って元気に育ちますよ。
いい香りの白い花で、涼やかな癒しの夏ガーデン
朝の澄んだ空気に溶け込む爽やかな香りや、夜風とともに漂う甘美な香り。植物たちの芳香と、涼しげな純白の花は、夏のガーデニングの隠れた醍醐味です。
視覚だけでなく嗅覚でも楽しめる草花を取り入れて、ご自身のライフスタイルに寄り添う癒やしの空間をつくってみてくださいね。
今回ご紹介した花は、比較的暑さに強く、夏でも美しい花や香りで楽しませてくれる植物たち。
猛暑日や酷暑日が続き、暑さで疲れてしまう夏でも、庭や玄関先にいい香りの爽やかな花が咲いていると、少しだけ外に出るのが楽しみになるかもしれません。
お気に入りの香りを取り入れて、大人っぽい癒しの夏庭をつくってみませんか。
校閲者出身の編集記者。人文社会系の一般書籍の校閲・社会科教材の制作を15年間経験。実体験から相続や介護について当事者目線で紐解くことを信条としている。証券外務員二種(二種外務員資格)・相続診断士・ガーデンコーディネーター資格を保有、早稲田大学卒。
樹木医、1級造園施工管理技士。テーマパークの植栽管理業務に7年間従事し、植物のメンテナンスや樹木診断、空間演出に携わる。現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO」にてガーデニングおよびアウトドア分野の記事執筆・監修を担当。
