夏の暑さや西日の中でも元気に咲く!〈夏に強い花〉8選
Lilly Trott/shutterstock.com
ガーデニング

夏の暑さや西日の中でも元気に咲く!〈夏に強い花〉8選

ガーデニング初心者や留守がちで毎日の水やりが難しい方にも

執筆者浦中 千里LIMO&ホーム編集部記者/ガーデニング・DIY担当/第二種電気工事士
監修者鈴森 真樹LIMO&ホーム編集部記者 樹木医/1級造園施工管理技士/ライター
09:30
夏の暑さや西日の中でも元気に咲く!〈夏に強い花〉8選
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この記事はここがポイント

  • 猛暑でも鮮やかに花を咲かせる!ニチニチソウ・マリーゴールド・ジニア
  • 乾燥・西日に強い頼もしい花、ポーチュラカ・ガザニア・センニチコウ
  • 水が好きな性質なので長雨や多湿に比較的強いトレニア・アンゲロニア

夏を迎えて暑さが増してくる時期、せっかく植えた花が猛暑や強い西日でぐったりしてしまった——そんな経験はありませんか。

留守がちで毎日の水やりが難しかったり、湿気やゲリラ豪雨で花が傷んでしまったりと、夏のガーデニングにはこの季節ならではの悩みがつきものです。

そんなときに備えて、夏の環境でも元気に花を咲かせる植物を選べば、水やりなどの適切なお手入れをすることで、西日が当たるような真夏の過酷な環境でも、元気に庭や玄関先、ベランダを彩ることができます。

この記事では、これからガーデニングを始めたいという初心者の方はもちろん、夏ガーデンをより楽しみたいという方にも役立つ「夏に強い花」を育てる環境に合わせて選ぶコツを紹介します。加えて、玄関先やベランダなどの環境ごとに選べるよう、暑さに強い植物、乾燥・西日に強い植物、雨や湿気に強い植物をそれぞれチェックしていきます。

おうちの庭やベランダ、花壇などの環境に合わせて、無理なく夏のガーデニングを楽しんでくださいね。

「夏に強い花」も特徴はさまざま。環境に合わせて選ぶコツ

ひとくちに「夏に強い花」といっても、その性質にはいくつかのタイプがあります。ここを取り違えると、「暑さには強いけれど雨で傷んでしまった」ということも起こります。まずは、次の3つの軸で考えてみましょう。

夏ガーデンの水やり
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  • 暑さに強い:真夏の高温でも咲き続けるタイプ。夏の花壇の定番が多く含まれます。
  • 乾燥・西日に強い:多肉質の葉や乾燥地生まれの性質をもち、乾かし気味の環境を好むタイプ。過湿は苦手なものが多いです。
  • 雨や湿気に強い:雨や多湿な環境でも比較的傷みにくいタイプ。ただし「雨や湿気に強い」といっても程度の問題であり、激しい雨はできれば避けるのが基本です。

これからガーデニングを始めたい場所が「西日が強く乾燥しやすいベランダ」なのか「雨が入る玄関先の花壇」なのかなどによって、その場所で育てやすい花は変わります。

これから育てる植物を選ぶというときは、植物を置く場所の環境から逆算するのも、上手に育てるコツになりますよ。

一年草と多年草・宿根草、それぞれの特徴を踏まえて選ぶのがおすすめ

もうひとつ知っておきたいのが、一年草と多年草・宿根草の違いです。

一年草は、1年以内に寿命を迎える植物です。短期間で大きく育ち、花が咲いている期間が長く、次々と咲いてくれるものが多いのが魅力です。

一方の多年草・宿根草は、一度根付いて環境が合えば、毎年季節が巡るたびに芽吹き、花を咲かせてくれます。「毎年、夏になったら手間をかけずに咲いてほしい」という方には、暑さに強い多年草・宿根草がおすすめですよ。

また、本来は(原産地の気候では)多年草・宿根草だけれども、暑さや寒さに弱いため、日本では一年草として扱われている植物もあります。

この記事では、一年草と、多年草・宿根草の両方のタイプをご紹介していきます。

暑さに強い「夏の定番の花」夏ガーデンの主役たち

まずは、真夏でも元気に咲き続ける定番の花から紹介します。

日々新しい花を咲かせる「ニチニチソウ」

ニチニチソウ
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真夏の炎天下でも休まず咲き続けるニチニチソウ。日々新しい花を咲かせてくれる、夏の花の代表格です。

白やピンク、赤といった鮮やかな花色と、光沢のある濃い緑色の葉とのコントラストが目に鮮やか。真夏の炎天下でも安定して咲いてくれる頼もしい存在です。

ニチニチソウの花が咲いている。色はピンク。
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高温と強い日差しには耐えることができますが、過湿はやや苦手です。水のやりすぎで蒸れてしまわないよう注意し、水はけの良い土に植え付けて、やや乾燥気味に育ててあげるのが長く楽しむコツです。

茎の先端を切る「摘芯」をして脇芽が出るよう促すことで、こんもりとした可愛らしい株姿に仕立てることができますよ。

ビタミンカラーが鮮やかな「マリーゴールド」

マリーゴールド
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春から夏、そして晩秋まで長い期間花を楽しめる一年草「マリーゴールド」。日なたを好み、花からは独特の香りが漂います。また、根にセンチュウ(害虫)を抑制する効果があるため、コンパニオンプランツとしてもよく利用されます。

マリーゴールド
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定番の鮮やかな黄色やオレンジのほかにも、写真のようにやわらかなイエローの花など、おしゃれなカラーも楽しめますよ。

とても丈夫ですが、咲き終わった花(花がら)をそのままにしておくと病気の原因になるため、こまめに取り除いてあげましょう。夏に花数が減ってきたら切り戻しを行うと、秋に再びきれいに咲いてくれますよ。

花壇や園芸店でよく見かける「フレンチマリーゴールド」のほかに、ボール状の大きな花が咲き、草丈も高い「アフリカンマリーゴールド」という種類もあります。どちらも暑さに強いのですが、アフリカンマリーゴールドのほうが、より猛暑に強い種類です。

さまざまな花色が楽しめる「ジニア(百日草)」

ジニアの花が咲いている。色は赤、ピンク、黄色。
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初夏から晩秋まで長く咲き続けるジニア。別名 「百日草」とも呼ばれるとおり、初夏から晩秋までという長期間咲き続ける頼もしい一年草です。

暑さに非常に強く、厳しい夏の日差しの下でも元気に花を咲かせて夏の花壇を鮮やかに彩ってくれます。

ジニアの花が美しい
SKY Stock/shutterstock.com

花色や咲き方のバリエーションが豊富な点も魅力。日当たりと水はけの良い場所を好み、肥料切れさせないように定期的に追肥を行う(猛暑日や酷暑日が続くときの肥料やりは避ける)ことで、長く美しい花数を維持できますよ。

乾燥・西日に強い花|留守がち・西日の当たるベランダの強い味方

なかなか植物の世話まで手が回らないという方や、留守がちなど毎日の水やりが難しいという方。また西日が当たりやすく乾燥しやすいベランダなどでガーデニングを楽しみたいという方は、乾燥に強い花を選ぶというのもひとつの方法です。

日当たりの強い過酷な環境でも、水切れなどに気をつけつつ適切に世話をすることで、元気に育てることができますよ。

強い西日にも耐える、乾燥に強い花「ポーチュラカ」

ポーチュラカの花
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肉厚な葉に水分をたくわえるポーチュラカは、乾燥に強いのが特徴です。草丈は10〜20cm程度で地面を這うように広がるため、グランドカバーとして雑草対策にも役立ってくれます。他の植物が弱ってしまうような真夏の強い西日の下でも、元気に鮮やかな花を次々と咲かせますよ。

ポーチュラカ
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開花は初夏から秋の暑い季節。ただし、過湿には弱いため、乾かし気味に育てるのがコツです。

地植えなら水やりはほとんど不要ですが、プランターや鉢植えで西日が当たる場合は、土の乾き具合を見て極端な水切れを起こさないよう適切に水やりをしてください。なお寒さには弱く、日本では一年草として扱われることも多い花です。

暑さ・乾燥に強い多年草「ガザニア」

多年草ガザニアの花
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ガザニアは、日当たりと風通しのよい場所を好む多年草です。勲章のような鮮やかな花を咲かせ、開花期は春から秋ごろと長く、暑さと乾燥に強いため初心者でも比較的育てやすい花です。

乾燥に強く、色鮮やかでエネルギッシュな花が咲く「ガザニア」
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注意したいのは、多湿が苦手という点。水はけの良い土に植え付けるとともに、雨が続く梅雨から夏の蒸れに気を付けてあげてください。

環境が合えば毎年咲いてくれるので、お手入れの手間を減らして夏を彩りたい方にぴったりです。

花姿が可愛い!乾燥に強い花を長く楽しめる「センニチコウ(千日紅)」

淡いピンク色のセンニチコウ
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丸いポンポンのような愛らしい花(苞)を咲かせ、カサカサとしたドライな質感が特徴です。夏の厳しい暑さや乾燥に非常に強く、真夏の日差しの下でも元気に咲き続けます。

白いセンニチコウ
Skyprayer2005/shutterstock.com

日当たりと水はけの良い場所を好み、肥料は植え付け時の元肥だけでも十分に育つ頼もしい一年草です。ドライフラワーとしても長く楽しめますよ。

雨や湿気に比較的強い花

長雨や夏場の高温多湿にも負けない「雨や湿気に強い花があれば」という声は多いですが、激しい雨はできれば避けるのが基本です。そこで、雨や多湿な環境でも比較的傷みにくい植物を紹介します。

可憐な小花が可愛らしい。水を好み、半日陰でも育つ「トレニア」

トレニアの花。色は青、ピンク、白。
Kailash Prajapati44/shutterstock.com

トレニアは、多湿な半日陰でも愛らしい花を咲かせる、水が大好きな花です。スミレに似た形の愛らしい小花を株いっぱいに、こんもりと咲かせます。

トレニアの花。色は青と紫
narith_2527/istockphoto.com

夏の暑さに強く、多湿になりがちな環境や半日陰でも元気に育つ貴重な一年草です。ただし、湿気がこもる場所では蒸れて弱ってしまうため、風通しの良い場所で育てましょう。暑い夏に涼しげな雰囲気をプラスしてくれるブルーやホワイトのほか、紫やピンクなど豊富な花色も魅力です。

水を好む性質があるため、乾燥させないように土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。水切れに注意が必要ですが、這い性の品種は、ハンギングバスケットにもおすすめですよ。

多湿な環境にも強い「アンゲロニア」

白、紫、ピンクのアンゲロニアの花々
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暑さと多湿に強く、夏花壇に立体感をもたらすアンゲロニア。スッと立ち上がった茎に小さな花を穂状に咲かせます。夏の厳しい暑さや多湿な環境に強く、長雨の時期でも比較的傷みにくい頼もしい一年草です。

アンゲロニア
panida wijitpanya/istockphoto.com

白や紫など涼しげな花色が揃っているので夏花壇にもぴったり。草丈が高くなる性質を活かして花壇の後方や寄せ植えの背景に配置すると、美しい高低差(立体感)を演出してくれます。

ここだけはおさえておきたい!「夏の管理」チェックリスト

庭に花が咲いている
Magdanatka/shutterstock.com

暑さや乾燥など、夏の厳しい環境でも花を咲かせる植物たちでも、次のポイントを押さえておくと、より長く元気に美しい姿を楽しむことができますよ。

  • 水やり:気温の上がる日中を避け、朝や夕方以降の比較的涼しい時間帯に行います。西日が当たる場所では土の乾きが早いため、水切れに注意しつつ、水のやりすぎによる根腐れにも気をつけましょう。
  • 切り戻し:梅雨の前後に伸びすぎた株を切り戻すと、蒸れを防ぎ、秋にまたきれいに咲きます。
  • 花がら摘み:咲き終わった花をこまめに摘むと、次の花が咲きやすく、病気も防げます。
  • 肥料:花を長く咲かせるには、元肥となる緩効性肥料に加え、生育期に液肥を補うと効果的です。ただし、猛暑日や酷暑日が続くときに肥料をやると植物が弱ってしまうため、避けましょう。製品ラベルの用法・用量に従ってください。

夏のガーデニングは、「暑さ・乾燥・西日・雨や湿気」のどれに耐える植物が必要かを環境ごとに見極め、置き場所の環境から選ぶのが上手に育てるコツです。

留守がちの方の場合や、西日が強く乾燥しやすい場所には、極端な水切れに注意するだけで育ってくれる、乾燥に強いポーチュラカやガザニア、頼もしいセンニチコウがおすすめです。
環境に合った多年草・宿根草を取り入れれば、一年草のように毎シーズンの植え替えの手間を省きながら、ゆったりとした気持ちで長くガーデニングを楽しむこともできます。

まずは、ご自宅の置き場所に合った丈夫な植物をひとつ植えるところから始めてみませんか。過酷な環境にも負けずたくましく咲く花は、夏の暮らしにさわやかな彩りと元気を与えてくれそうですね。

ご利用にあたっての注意

  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービス・業者の購入や契約を推奨・勧誘するものではありません。
  • 記載の開花期・草丈・耐性などは執筆時点の一般的な目安であり、品種・地域・気候・時期により異なります。「雨や湿気に強い」などの性質も程度の問題であり、激しい雨は避けてください。
  • 最新の育て方や個別の栽培方法については、種苗・園芸資材メーカーの公式情報や製品ラベルの確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。
  • 肥料・農薬は製品ラベルの用法・用量に従ってお使いください。ニチニチソウなど一部の植物は有毒成分を含むため、お手入れの際は手袋を着用し、小さなお子さんやペットの誤飲・誤食にご注意ください。
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浦中 千里LIMO&ホーム編集部記者/ガーデニング・DIY担当/第二種電気工事士株式会社モニクルリサーチ
鈴森 真樹LIMO&ホーム編集部記者 樹木医/1級造園施工管理技士/ライター

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