この記事はここがポイント
- 収納は家具とのサイズ、色、素材を合わせた統一感ある選択。
- 部屋を広く見せるため、家具の高さや配置を揃え、壁面や縦空間も活用した配置。
- 収納家具を物入れとせず、ディスプレイや間接照明で部屋の「見せ場」としての活用。
収納場所を整えて、物もしっかり片づけている……それなのに「なんだか部屋がおしゃれに見えない」と感じることはありませんか?
収納=物が入ればOKではありません。部屋の家具やインテリアとの相性を考えて選ぶことで、空間全体がすっきりと垢抜けて見えます。
ここでは収納計画の際に意識したい、部屋をおしゃれに見せる5つのコツを紹介します。
①収納用品を「入るかどうか」だけで選ばない
収納用品を選ぶときは、収納場所に入るかどうかだけでなく、周囲の家具とのサイズ感も意識したいところです。高さや奥行きが合っていないと、収納だけが悪目立ちして、部屋がちぐはぐに見えることがあります。
とくに収納棚にボックスを入れる場合は、棚との高さを揃えたり、奥行きを合わせたりすることで、すっきりとした印象になります。
入るかどうかだけでなく、並べたときに綺麗に見えるかまで考えて選ぶことが大切です。
②家具の高さを揃えて、広見えを目指す
背の低いチェストと、高さのあるラックや収納棚を無秩序に並べると、視線が散って部屋が落ち着かない印象になることがあります。
複数の収納家具を置く場合は、高さをある程度揃えたり、背の高い家具を壁際にまとめたりするなど、視線の流れを意識しましょう。
部屋の中央や窓まわりに余白があると、視線が抜けて広く感じやすくなりますよ。
背の高い家具はたくさん収納できて便利ですが、空間に圧迫感をもたらす要因にもなります。狭い空間に収納家具を置く場合は、なるべくコンパクトなものを選ぶと部屋が広く見えます。背の高い物を選ぶ場合は、置く場所や周囲の余白も意識したいところです。
③色や素材をインテリアのテイストに合わせる
部屋には木製家具が多いのに、収納だけ白いプラスチック製……というように、収納家具だけが浮いていないでしょうか。
ナチュラル系なら木やラタン、モダンな空間ならスチールやガラスなど、部屋のインテリアテイストに合う素材を選ぶと、収納家具も空間になじみます。
収納を目立たせないことだけが正解ではありません。お気に入りの家具と素材感を合わせることで、収納家具もインテリアの一部として楽しめます。
NG収納についてまとめた『「収納しているのに部屋がごちゃつく…」やりがちなNG収納5選|生活感を消すインテリアのコツ』の記事もチェックしてみてくださいね。
④視線の抜けを意識して圧迫感を減らす
収納家具は、ただ空いている壁に置けばいいわけではありません。窓やドアを塞がないことはもちろん、部屋に入ったときに最初にどこへ視線が向くかも考えてみましょう。
お気に入りの家具や雑貨が見える場所には、背の高い収納を置かず、視線を遮らないようにするのもポイントです。
収納家具の配置を少し変えるだけでも、部屋の見せ場をつくりやすくなります。
⑤収納家具を「飾る場所」としても活用する
収納家具は、中の物を隠すためだけの存在ではありません。
チェストの上にアートや花を飾ったり、本棚の一角にお気に入りの雑貨を取り入れたりと、収納とディスプレイを一緒に考えてみましょう。
収納家具を「物をしまうためだけの家具」と考えず、部屋を彩るインテリアの一部として選ぶことで、収納スペースもおしゃれな空間に変えられます。
収納家具+αの使い方をイメージすると、お部屋づくりがもっと楽しくなるのではないでしょうか?
我が家でも、チェストの上に小さめの観葉植物やお気に入りのテーブルランプを置いたり、子ども部屋の本棚の上は作品置き場にしたり……と収納家具の上を存分に活用しています。
⑥壁面や縦の空間も収納として意識する
収納というと床に置く家具をイメージしがちですが、壁面や天井に近い高い位置も立派な収納スペースです。棚受けを使った壁面棚や、突っ張り式のラックを取り入れると、床面積を圧迫せずに収納量を増やせます。
とくに部屋の入り口から見て奥の壁を壁面収納にすると、視線が奥に抜けて部屋全体が広く感じられやすくなります。逆に手前の壁に背の高い収納を置いてしまうと圧迫感が出やすいので、置く場所は工夫したいところです。
壁面を活用する分、床まわりはあえて何も置かない余白を残しておくと、家具の高さを揃える工夫と合わせてすっきりとした印象がより際立ちますよ。
⑦収納家具の色は「面積の割合」で考える
収納家具の色や素材をインテリアに合わせるだけでなく、「どれくらいの面積を占めるか」という割合の視点を持つと、より洗練された印象になります。
部屋の色は、床や壁など面積の大きいベースカラー、ソファやカーテンなどのメインカラー、クッションや小物のアクセントカラーの3つに分けて考えるとバランスを取りやすくなります。収納家具はベースかメインカラーに寄せると、部屋になじみやすくなります。
逆にアクセントカラーの収納を選ぶと目を引くポイントになりますが、面積が大きい家具で使うと主張が強くなりすぎることがあるので、取り入れる際は小さめのアイテムから試してみるのがおすすめです。
⑧照明の当て方で収納に陰影を出す
収納家具そのものを工夫しても、照明が真上からの明かり一色だと、部屋全体がのっぺりとした印象になりがちです。収納棚やチェストの近くに間接照明を置くと、家具に陰影が生まれ、奥行きのある表情が出てきます。
とくに飾り棚やオープン収納の中にスポット的な明かりを添えると、ディスプレイした雑貨がより魅力的に見えます。全体を明るくするのではなく、見せたい場所だけを照らすイメージを持つとよいでしょう。
照明の色味も、電球色にすると温かみのある落ち着いた雰囲気に、昼光色にするとすっきりとシャープな印象になります。部屋のテイストに合わせて選んでみてくださいね。
⑨収納家具のサイズは部屋の広さとのバランスで選ぶ
おしゃれに見える収納家具でも、部屋の広さに対して大きすぎたり小さすぎたりすると、バランスが崩れて見えてしまいます。床面積のうち家具が占める割合が高くなりすぎないよう意識すると、圧迫感を抑えられます。
部屋の奥行きが浅い場合は奥行きの浅い収納家具を選ぶ、天井が低い場合は背の低い家具を中心に配置するなど、部屋の寸法に合わせて家具のサイズを選ぶことが大切です。
新しく収納家具を購入する前に、置きたい場所の幅・奥行き・高さを採寸しておくと、部屋とのバランスが取れた家具を選びやすくなりますよ。
⑩収納棚の上や隙間を「小さなディスプレイコーナー」にする
収納家具の上や、家具と壁の間にできるちょっとした隙間も、工夫次第でおしゃれな見せ場に変えられます。すべてを収納として使い切るのではなく、あえて余白を残してディスプレイに使うのも一つの方法です。
お気に入りのアートやポストカードを立てかけたり、小さめの雑貨を数点だけ飾ったりすると、生活感を抑えながら部屋に個性を出すことができます。
飾るものを増やしすぎると雑然として見えてしまうので、一箇所につき2〜3点程度に絞ると、すっきりとした印象を保ちながら楽しめますよ。
⑪収納の「見せ場」は1部屋につき1〜2箇所に絞る
ここまで紹介したポイントをすべて一度に詰め込もうとすると、情報量が多くなりすぎて、かえって落ち着かない部屋になってしまいます。壁面収納・照明・ディスプレイなど、まずは1部屋につき見せ場を1〜2箇所に絞ってみましょう。
優先順位をつけて少しずつ整えていくことで、無理なくおしゃれな収納に近づけていくことができますよ。
まとめ
収納は、単に物をしまうためのスペースではありません。高さや素材、配置を意識することで、収納そのものがインテリアになり、部屋全体がすっきりまとまって見えます。
「収納しているのになぜか垢抜けない」と感じたら、収納量を増やす前に、収納と部屋のバランスを見直してみてくださいね。
インテリアライター。後悔しない家づくりのポイント、施主目線での実体験など、住まいやインテリアに関連する記事を多数執筆。Instagramでも脱生活感を目指す部屋づくりを発信中している。2児の母。