この記事はここがポイント
- 部屋がごちゃつく原因は収納量ではなく物の見え方、何を見せるかの検討がインテリアの重要点
- オープン収納の余白作り、収納用品の色や素材の統一、床置き収納の最小化は空間を整える鍵
- 新たな収納家具購入前に物の量や定位置を見直し、必要な物か使用頻度が高いかを確認することが肝要
「部屋はきちんと片づけているはずなのに、なんとなくがごちゃついて見える」「収納家具やボックスを増やしているのに、スッキリしない」というお悩みを持つ方も多いと思います。
それって、実は収納量ではなく、物の見え方が原因かもしれません。インテリアでは「何をしまうか」だけでなく、「何を見せるか」も重要です。
この記事では、よくやりがちなNG収納例を5つ紹介します。
NG収納① オープン収納に物を詰め込みすぎる
インテリア性が高く、おしゃれなおうちでよく見かけるオープン棚。
便利ですが、棚に物を詰め込みすぎると一気に雑然とした印象になってしまいます。本や雑貨・日用品が混在すると散らかって見えるので、オープン収納を取り入れる場合はメリハリを付ける事が大切です。
おすすめは、棚の中に余白をつくること。生活感のあるものを棚に置くときはボックスなどに入れて隠すこと。
空いている空間があると物をたくさん入れたくなるかもしれませんが、あえて棚にスペースを作ったり、ボックスやカゴを併用することで、オープン収納でもすっきり見せることが可能です。
NG収納② 収納用品の色や素材がバラバラ
隠す収納になにかと便利な収納ボックス。使いやすいからと、どんどん買い足していくと、色や素材がバラバラになり、垢抜けない原因になります。
インテリアのテイストや家具の色に合わせて収納用品の色や素材をある程度統一すると、まとまり感のある収納になります。
とはいえ、手持ちの収納を一気に買い替えるのはお金も手間もかかります。まずは、リビングなど、普段からよく目にする場所の収納から整えていくと良いでしょう。
北欧系・ナチュラル系のインテリアなら白やラタン素材の収納用品を、モノトーンやシックなテイストであれば、黒色やシルバー素材を取り入れてみるのもおすすめです。私のいちおしは無印良品の収納グッズ。サイズが豊富なので、置きたい場所に合わせて好みのアイテムを選ぶことができますよ。
NG収納③ 床置き収納を増やしすぎる
「収納場所がないから」と床に収納ボックスやカゴを増やしてしまうのも散らかって見える原因の1つです。せっかく物が片づいているのに、床面積が減ることで部屋が狭く見えてしまいます。
床に置く収納は必要最小限に留め、壁面や棚・家具の中など、床以外のスペースを有効活用しましょう。
狭い空間の場合、収納家具の奥行きも重視したいポイントです。なるべく奥行きがコンパクトなものを選ぶと圧迫感なく収納を増やすことができます。
たとえば我が家も、子ども部屋におもちゃ収納棚を設けているのですが、棚の奥行きは25㎝とかなりコンパクトです。棚には無印良品の「やわらかポリエチレンケース・ハーフ・中」を入れていますが想像以上にたくさん入ります。部屋のちょっとしたスペースをぜひ有効活用してみてくださいね。
NG収納④ 生活感のある物まで「見せる収納」にする
いま流行りの「見せる収納」ですが、何でも出しておけばいいわけではありません。
生活感が出やすい日用品は、インテリアになじむボックスやバスケットを使って隠す収納にすることで、洗練された印象になります。
一方で、インテリアになじむ雑貨やお気に入りの本は、ぜひ見せる収納にしたいところ!
「見せる物」と「隠す物」を使い分けると良いでしょう。
部屋をすっきり整えるために、ものを手放して少なくするのも良いですが、視界に入る情報量を上手にコントロールすることで、物があっても美しく整った空間を作ることができますよ。
NG収納⑤ 「収納が足りない」と思って収納家具を買い足す
物が増えたことで新しい収納を買う、収納が増えたことでさらに物が増えてしまったという悪循環も見直したいポイントです。
新しい収納家具を買う前に、「いまあるのは本当に必要な物なのか」「使用頻度は高いか」を確認してみてください。
よく使う物は取り出しやすい場所へ、使用頻度が低い物はまとめて収納するなど、収納家具を増やす前に、物の量と定位置を見直すことが大切です。
地味に散らかる「書類」も、生活感の正体
郵便物やレシート、子どものプリントなど、気づけばリビングのテーブルや棚に書類が積み重なっていませんか。実は、この「紙もの」の散らかりこそ、部屋全体の印象を大きく左右してしまう、見落としがちな原因の一つです。
対策は、書類を「とりあえず置く」場所を作らないこと。届いたらすぐに「保管する」「処分する」「対応が必要」の3つに仕分ける、自分なりのルールを決めるとぐっと管理しやすくなります。仕分けた書類は見た目のバラつきが出ないよう、A4サイズが収まるボックスやファイルにまとめて収納すると、リビングに置いてもすっきりした印象を保てますよ。
保管する書類も、1年に1回は見直すタイミングを作るのがおすすめです。使わなくなった書類を溜め込まない仕組みにしておくと、収納スペースを増やさずに済みます。
洗面まわりの小物こそ「定位置」を決める
歯ブラシやスキンケア用品など、洗面台の上に出しっぱなしになりがちな小物も、生活感が出やすいポイントです。使用頻度が高いからこそ「出したまま」になりやすく、来客時にふと気になってしまうこともあるのではないでしょうか。
すべてを隠す収納にする必要はありませんが、洗面台の上に置くものと、引き出しやボックスにしまうものを決めておくだけで印象は大きく変わります。特に色や形がバラバラになりやすい歯ブラシは立てて収納できるスタンドや、ふた付きのケースにまとめておくと見た目が整います。
「定位置」を決めておくと、使った後に戻す場所に迷わずに済むので、結果的に散らかりにくい状態をキープしやすくなるというメリットもありますよ。
季節物は「使う頻度」で収納場所を分ける
NG収納⑤でもお伝えした「物の量と定位置を見直す」という視点は、季節によって使う頻度が変わるアイテムにも当てはまります。衣替えのタイミングは、季節物を整理する絶好の機会です。
今のシーズンでよく使うものは取り出しやすい場所に、来シーズンまで使わない物はクローゼットの奥や高い場所、押し入れの上段などにまとめておくと、日々の動線がすっきりします。厚手のアウターや毛布などかさばるアイテムは、圧縮できる収納袋を活用すると省スペースにもつながります。
「今シーズン使うもの」と「オフシーズンのもの」を分けて考えるだけで、収納棚の中の物量を把握しやすくなり、結果的に新しい収納家具を買い足さずに済むケースも多いですよ。
「見せる収納」と「隠す収納」の割合は部屋ごとに変えていい
見せる収納と隠す収納、どちらか一方に統一しなければいけないわけではありません。来客が目にするリビングは隠す収納の割合を増やし、家族しか使わないキッチンの一角や趣味のコーナーは見せる収納を楽しむなど、部屋の用途に合わせて割合を変えるという考え方もあります。
大切なのは、部屋ごとに「どこまで見せてよいか」の基準を自分の中で決めておくこと。基準があいまいなまま収納用品を増やしていくと、部屋によって印象がちぐはぐになってしまいます。まずは一番人の目に触れるリビングから、見せる部分と隠す部分の線引きを考えてみてくださいね。
まとめ
「収納しているのに、部屋がごちゃついて見える」と感じたら、まずは収納グッズを増やすのではなく、視界に入る物を見直してみましょう。
「見せる物」と「隠す物」を分け、収納用品の色や素材を揃えたり、床をなるべく見せたりするだけでも、部屋の印象は変わります。
収納は「たくさんしまえばOK」ではありません。インテリアになじむ収納を意識して、スッキリと心地よい空間をつくってみてくださいね。
インテリアライター。後悔しない家づくりのポイント、施主目線での実体験など、住まいやインテリアに関連する記事を多数執筆。Instagramでも脱生活感を目指す部屋づくりを発信中している。2児の母。