この記事はここがポイント
- サイドテーブルは、隣接家具の高さに天板を合わせることが使い勝手の要。
- 地震負傷者の30〜50%は家具転倒。サイドテーブルも安全な配置と対策が不可欠。
- 置き場所、形状・素材・機能、地震対策まで、多角的検討が後悔しない選び方。
くつろぐソファの横や、眠るベッドのそばに、飲み物や本、スマートフォンをちょっと置ける場所が欲しい——そう感じたことはありませんか。
サイドテーブルは、そんな「あと少しの置き場所」をかなえてくれる家具です。とはいえ、いざ選ぼうとすると、高さや形、素材、収納の有無など、チェックすべき点は意外と多いものです。
そこで今回は、置き場所別の高さの合わせ方から、形状・素材・機能による選び方の基準、そして見落とされがちな地震への備えまで、順を追って整理します。
書道や華道で「余白」やしつらえに向き合ってきた経験からも、サイドテーブルはさりげない一台ながら部屋の使い勝手を左右する家具だと感じています。今回は、置き場所別の高さの合わせ方から形状・素材・機能の選び方、そして見落とされがちな地震への備えまで、順を追って整理しましたので、家具選びの前にぜひ一度目を通していただければと思います。
サイドテーブルとは?置く場所で役割が変わる家具
サイドテーブルとは、ソファやベッド、椅子のそばに置く小型の補助テーブルの総称です。主役となる大きなテーブルとは違い、「手の届く範囲に小物を置く」という限定的な役割を担います。
置き場所によって求められる機能は変わります。リビングでソファの横に置く場合は、飲み物やリモコン、雑誌などを一時的に置く「サブの作業台」としての役割が中心です。
一方、寝室でベッドのそばに置く場合は、読書灯やスマートフォン、メガネなど、就寝前後に手元に置きたいものをまとめる「ナイトテーブル」としての役割が強くなります。
まずは自宅のどこに置きたいのか、何を置きたいのかを具体的にイメージすることが、選び方の出発点になります。
置き場所別に見る「高さ」の合わせ方
サイドテーブル選びで最初につまずきやすいのが「高さ」です。
基本の考え方はシンプルで、隣に置く家具(ソファやベッド)の座面・マットレスの高さに、天板の高さをできるだけ近づけることです。天板が高すぎても低すぎても、座った姿勢・寝た姿勢から手を伸ばしにくくなり、使い勝手が落ちてしまいます。
具体的には、次の順番で進めると失敗しにくくなります。
- ステップ①:設置予定のソファの座面、またはベッドのマットレス上面までの高さを実際に測る
- ステップ②:候補のサイドテーブルの天板までの高さを確認する
- ステップ③:両者の差が大きくならないものを候補に残す
家具のサイズは同じ「ソファ」「ベッド」という名称でも商品によって高さが異なるため、目測ではなく実測することが、後悔しない選び方のポイントです。
形状・素材で選ぶ:丸型・角型・差し込み型
サイドテーブルの形状は、大きく分けて「丸型」「角型」「コの字型(差し込みタイプ)」の3つに分類できます。
サイドテーブルの形状
素材は、木製・スチール(アイアン)製・ガラス天板の3系統が中心です。木製は温かみのある見た目で耐久性にも優れますが、その分重量があります。スチール製は脚が細く軽やかな印象になりやすい一方、キズがつくと目立ちやすい面もあります。ガラス天板は圧迫感を抑えられますが、耐荷重や割れへの配慮が必要です。
部屋の広さや、他の家具とのバランスを見ながら、形状と素材を組み合わせて検討すると選びやすくなります。
機能で選ぶ:収納・キャスター・配線の取り回し
最近のサイドテーブルは、置くだけでなく「収納」「移動」「配線」の使いやすさまで考えられた設計のものが増えています。
- 収納:引き出しが1つ以上あるタイプは、メガネやハンドクリーム、ペン、リップクリームなど、細かい身の回り品をまとめて置きたいときに便利です
- キャスター:脚にキャスターが付いているタイプは、掃除のときや模様替えのときに、家具を持ち上げずに動かせるという利点があります
- 配線の取り回し:天板や脚の一部に穴が空いているタイプは、スマートフォンの充電ケーブルなどを通しても見た目がすっきりまとまりやすくなります
すべての機能を備える必要はありません。自分の生活スタイルの中で、どの場面を一番よく使うかをイメージし、優先順位をつけて選ぶとよいでしょう。
元新聞記者。ガーデニング、インテリア、植物、DIYなどの記事を執筆。華道(池坊 師範科助教・華掌)、フラワーアレンジメントにのべ10年間励み、専門的視点から解説する。一種外務員資格、行政書士試験合格。
