素材・色の選び方
人工芝を選ぶ際は、表面に見える「芝糸(パイル)」だけでなく、それを支える「基布(土台の布地)」の素材にも注目してみましょう。
- 芝糸(パイル部分)の素材:主にポリエチレン(PE)が使われます。肌触りが柔らかく、紫外線や温度変化といった屋外の過酷な環境に対する「耐候性」が高いため、長期間にわたって色あせや破れを抑え、お庭の美しさを保ってくれます。
- 基布(土台の布地部分)の素材:主にポリプロピレン(PP)が使われます。プラスチックの中で最も軽く、かつ繰り返しの折り曲げや引っ張りに強いのが特徴です。毎日踏まれても破れにくく、芝糸をしっかりホールドして人工芝全体の耐久性を支える「縁の下の力持ち」といえます。
- コーティング材の素材:基布の裏面には、さらに強度を高めるためにゴム(SBR)がコーティングされている製品もあります。強く引っ張られても破れにくく、湿気や極端な温度変化にさらされてもボロボロになりにくい安定性を持っています。
色については、庭全体の雰囲気に合わせて、明るいグリーンから落ち着いた色味まで選択肢があります。
実際の見え方は光の当たり方でも変わるため、可能であればサンプルを取り寄せて、設置場所の日当たりで確認してから決めると失敗しにくいでしょう。
必要な道具・資材の目安
DIYで人工芝を施工する際は、主に次のような道具・資材を準備します。
DIYに必要な道具・資材の目安
費用の目安 DIY・業者依頼の違い
DIYで施工する場合は資材費のみで済むため、施工費込みで依頼する業者依頼に比べて費用を抑えやすい傾向があります。
一方で、業者に依頼すると、下地づくりから仕上げまでの精度や、施工後の保証が期待できる場合もあります。
具体的な金額は、使用する製品・施工面積・地域によって差が大きいため、本記事では一律の金額を示すのではなく、購入・依頼を検討する段階で、人工芝メーカーや販売店の公式サイト・見積りで最新の情報を確認することをおすすめします【2026年時点】。
芝生化の助成金は個人宅でも使える?
自治体によっては、芝生化や緑化を対象にした助成制度を設けています。
ただし、東京都の校庭芝生化事業や、大阪府の『みどりづくり推進事業』を見ると、対象は学校・園庭や、地域住民・PTA等の団体による緑化活動が中心で、個人宅のDIY施工がそのまま対象になるケースは限定的です。
助成制度の対象条件は自治体ごとに異なるため、利用を検討する場合は、お住まいの自治体の環境・緑化関連の窓口に個別に確認することをおすすめします。
まとめ
人工芝DIYの手順と、失敗しやすいポイントを整理してきました。整地・防草シート・水はけ対策という下地づくりを丁寧に行うことが、仕上がりの満足度につながります。
ご自宅の庭やベランダの状況に合わせて、無理のない範囲から取り入れてみてはいかがでしょうか。
丁寧な下地づくりが、美しい仕上がりへの近道
ご利用にあたっての注意
- 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定のメーカー・施工業者・商品の購入や契約を推奨・勧誘するものではありません。
- 記載の施工手順・費用感は執筆時点(2026年時点)の一般的な目安であり、使用する製品や施工面積、現場の状況、地域により異なります。
- 実際の施工にあたっては、使用する人工芝製品の公式な施工案内をあわせてご確認ください。
- 芝生化・緑化助成金の対象条件は自治体により異なるため、詳細はお住まいの自治体窓口にご確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。
参考情報
元新聞記者。ガーデニング、インテリア、植物、DIYなどの記事を執筆。華道(池坊 師範科助教・華掌)、フラワーアレンジメントにのべ10年間励み、専門的視点から解説する。一種外務員資格、行政書士試験合格。

今回の記事で人工芝DIYの手順を整理しながら、雑草取りの負担から解放されて、その分の時間を植物やお庭を楽しむことに使えたら素敵だなと感じながら書いていました。整地・防草シートの敷設・仮置き・固定・境目処理・ブラッシングという一連の流れを、初めての方にも分かりやすいよう、順を追って整理できたのではないかと思います。
なかでも、最初の整地こそがもっとも重要な工程だとご紹介した点は、ぜひ覚えておいていただきたいポイントです。焦って人工芝を敷く作業に進みたくなる気持ちはよく分かりますが、下地づくりを丁寧に行うことが、結果的に美しい仕上がりへの近道になると感じます。土の下地なら足で踏み固めるだけで十分な場合もある一方、コンクリートの下地では接着を妨げるゴミやほこりの清掃が中心になるという違いも、実際の作業をイメージしながら書きました。
DIYで自分の手をかけたお庭は、それだけで愛着もひとしおだと思います。費用面も、既製品の購入と比べてどちらが割安になるかは条件次第なので、材料費や工期は事前にホームセンターや販売店で確認しながら計画を立てていただけたらと思います。ご自宅の状況に合わせて、無理のない範囲から一歩ずつ取り入れてみてください。