インテリア

インダストリアルインテリアの作り方|狭い部屋でも失敗しない色・素材の選び方

金属×木材の組み合わせ方から、賃貸でも試せる取り入れ方まで解説

執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者
14:00

色使いは「ダークカラー+アクセント1色」でまとめる

インダストリアルインテリアは、ブラック・グレー・ブラウンなどのダークカラーで落ち着いた雰囲気をつくり、そこに金属素材ならではのメタリックな質感を差し色として加えるのが定番の配色パターンです。

「ダサく見える」原因としてよくあるのが、色数を増やしすぎてしまうケースです。ベースカラーをグレー・ブラック・ブラウン系の2〜3色に絞り、差し色は金属のメタリックカラー程度に留めると、統一感のある空間にまとまりやすくなります。カラフルな雑貨やポップな柄物を多用すると、せっかくの無骨な雰囲気が崩れやすいため、小物選びも色数を意識するとよいでしょう。

照明選びで雰囲気が大きく変わる

同じ家具・壁紙でも、照明次第で部屋の印象は大きく変わります。照明を選ぶ際は、素材感のある金属・ガラス製のライトを選び、機器の色はブラック系、光の色は暖かみのある電球色にすると、部屋全体の雰囲気がまとまりやすくなります。

白色系の光(昼白色・昼光色)を選んでしまうと、事務的で冷たい印象になりやすいため、電球色を選ぶことは、インダストリアルらしい落ち着いた雰囲気を作るうえで欠かせないポイントといえます。

「ダサく」ならないための3つの注意点

インダストリアルインテリアで失敗しがちなポイントを整理すると、次のようになります。

  1. 要素を詰め込みすぎない:金属・木材・レザー・コンクリート調など、素材を一度にすべて使おうとせず、2〜3種類に絞る
  2. 生活感のあるものを隠す収納を用意する:無骨な雰囲気は生活感と相性が悪いため、扉付き収納やボックスで隠す工夫を組み合わせる
  3. 照明色を統一する:部屋の中で電球色と白色系の光が混在すると、まとまりのない印象になりやすい

とくに賃貸の場合は、壁紙や床材を変えられないケースが多いため、家具・照明・小物といった動かせるアイテムでどこまで雰囲気を作れるかが鍵になります。

狭い部屋での取り入れ方

ワンルームや1Kなど限られたスペースでは、大型家具からすべてインダストリアル調にそろえようとすると、部屋が窮屈な印象になりがちです。

  • 壁面(壁紙シートやアートパネル)と照明を中心に雰囲気を作る
  • 大型家具は最小限にし、小物(時計・雑貨・観葉植物)でテイストを補う
  • 観葉植物を1〜2点取り入れると、無機質になりすぎず、こなれた印象になりやすい

緑を1〜2点添えるだけで、無骨さの中にも柔らかさが生まれ、狭い部屋でも圧迫感を抑えやすくなります。

賃貸でも試せる工夫

原状回復が必要な賃貸住まいでも、次のような工夫でインダストリアルの雰囲気に近づけることができます。

  • 壁紙の代わりに、コンクリート調・レンガ調のシールタイプの壁紙を使う
  • 突っ張り棒・ディアウォールなどで、壁を傷つけずに棚やパーテーションを作る
  • ペンダントライトの代わりに、コード付きの置き型ライトで照明の雰囲気を再現する

いずれも設置前に、賃貸借契約書や管理会社の規約で使用可否を確認しておくと安心です。

類似テイストとの違いも押さえておく

インテリアショップやSNSでは、インダストリアルと近い雰囲気のテイストとして「男前インテリア」もよく紹介されています。

「男前インテリア」は、インダストリアルにヴィンテージ感や男性的な力強さを加えたテイストとして紹介されることが多く、木材の割合を増やしたり、ラタンや観葉植物を多めに取り入れたりすると、ブルックリンスタイルに近い、あたたかみのある雰囲気に寄せられます。

どの方向性を目指すかによって、素材・色の配分を調整すると、イメージに近づけやすくなります。

まとめ

インダストリアルインテリアは、金属と木材を中心とした異素材の組み合わせ、ダークカラーを基調とした配色、暖色系の照明という3つの基準を押さえると、部屋の広さや賃貸・持ち家を問わず取り入れやすくなります。

要素を詰め込みすぎず、生活感を隠す工夫と組み合わせることが、「ダサく」ならないための近道です。今回ご紹介した基準を参考に、無理のない範囲でご自身の部屋に合ったインダストリアルの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。

要素の引き算が大切

中井 里穂
執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

今回のインダストリアルインテリアの記事は、要素の引き算が問われるテーマだという意味で通じるものを感じながら書きました。素材や色を詰め込みすぎると「無骨さ」ではなく「雑然とした印象」になってしまう、という点は見落とされがちな落とし穴だと感じます。

記事でもお伝えしたとおり、インダストリアルインテリアは金属と木材を軸に、レザーやコンクリート調のアイテムを差し色的に加えるくらいのバランスが程よい無骨感を作りやすく、色使いもブラック・グレー・ブラウンといったダークカラーを基調に、アクセントは金属のメタリックカラー程度に留めるのが基本とされています。

照明の色を電球色でそろえるという工夫も、部屋全体の雰囲気を統一するうえで見逃せないポイントだと感じました。生活感のあるものを扉付き収納で隠す、照明の色を混在させないといった注意点も、要素を足すより整えることを優先する発想として、しつらえに向き合ってきた身としても納得のいくものでした。狭い部屋では大型家具を最小限にし、壁面・照明・小物中心で雰囲気を作るという考え方も、限られた空間だからこそ引き算の発想が活きる好例だと思います。

賃貸でもシールタイプの壁紙や突っ張り棒を使った工夫で近づけられるという整理は、住まいの制約があっても諦めずに取り入れられる余地を示してくれていると感じます。「男前インテリア」や「ブルックリンスタイル」など近いテイストとの違いを整理し、自分がどの方向性を目指すのかをはっきりさせてから素材を選ぶという考え方も、作品を仕上げる前にまず全体の構図を決める、という制作の順序と重なるように感じました。

特定のブランドにこだわる前に、まずは素材・色・照明という基準で自分の部屋に合わせて考えてみることが、後悔のないインテリア選びにつながるのではないかと思います。ぜひ今回の基準を参考に、ご自身の部屋にぴったりの雰囲気を楽しんでみてください。

ご利用にあたっての注意

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・ブランド・店舗の購入を推奨・勧誘するものではありません。記載の内容は執筆時点(2026年8月)の一般的な情報に基づく目安です。賃貸物件での壁紙・照明の変更可否や原状回復の範囲については、契約内容や管理会社・オーナーへの確認をおすすめします。

中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

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