庭DIYの始め方|タイル・フェンス・人工芝で理想の庭に近づけるコツ
Jahn Martin/shutterstock.com 
DIY

庭DIYの始め方|タイル・フェンス・人工芝で理想の庭に近づけるコツ

タイル・人工芝の手順から、雑草対策・費用の目安、業者に頼むべき境界まで解説

執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者
19:00
庭DIYの始め方|タイル・フェンス・人工芝で理想の庭に近づけるコツ
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この記事はここがポイント

  • 庭DIYはタイルや人工芝は個人で可能だが、高さのあるブロック塀や電気錠付き門扉は専門業者への相談が賢明
  • タイルや人工芝のDIYでは、地面の雑草除去や防草シートの敷設といった下地づくりが仕上がりを左右する重要な工程
  • 高さ1.2m超2.2m以下のブロック塀は建築基準法施行令第62条の8により3.4mごとに控え壁の設置が義務付けられる構造基準

新居に引っ越したものの庭が土のままで手つかず、あるいは何年も雑草に悩まされている——そんな声を近ごろよく耳にします。

業者にすべて任せると費用がかさみますが、実は「置くだけ」で仕上げられる資材も多く、休日を使って自分たちで庭の印象をぐっと変えている家庭が増えています。

そこで今回は、庭DIYの始め方として、タイル・人工芝・フェンスなど手を出しやすい部分から、逆に専門家に相談したほうがよい部分まで、順を追って整理してご紹介します。

証券外務員や行政書士試験の勉強を通じて、法律や制度の基礎に触れてきた身としても、DIYと法規制の境目はつい見落としがちなポイントだと感じています。今回の記事では、タイルの置き敷きや人工芝の敷設など休日に手軽に取り組める部分から、フェンスや塀の高さにまつわる建築基準法・確認申請の考え方、業者に相談すべき境目まで、順を追ってできるだけ丁寧に整理してご紹介しています。

庭DIY、まず「できる範囲」を仕分けることから

庭DIYとひと口に言っても、難易度はさまざまです。目安として、次の2つに分けて考えると進めやすくなります。

  • 自分たちでも取り組みやすい範囲:タイル・レンガの置き敷き、人工芝の敷設、軽い柵や目隠しの設置、雑草対策
  • 専門知識や資格が必要になりやすい範囲:高さのあるブロック塀の新設、基礎を伴うコンクリート工事、電気錠付きの門扉の設置

「なんとなく難しそうだから」とすべて業者任せにする必要はありませんが、逆に「置くだけだから」と何でも自己判断で進めてしまうと、境界トラブルや安全面のリスクにつながることもあります。

まずはこの線引きを頭に入れておくと、庭DIYの計画がぐっと立てやすくなりますよ。

タイル・レンガを「置くだけ」で敷くときの手順

庭の印象を手軽に変えたいなら、置くだけタイプのタイルやレンガが取り組みやすい選択肢です。手順はおおむね次の流れになります。

  • ステップ①:施工範囲の雑草・石を取り除き、地面を平らにならす
  • ステップ②:防草シートを敷いて雑草の発生を抑える下地をつくる
  • ステップ③:砂利や砂を敷いて水はけと高さを調整する
  • ステップ④:タイル・レンガを並べ、隙間やレベル(水平)を確認しながら微調整する

ポイントは「置くだけ」と言っても下地づくりを丁寧に行うことです。

地面が凸凹のまま置くと、後からタイルが傾いたりガタついたりしやすくなります。防草シートと砂利をきちんと組み合わせておくと、見た目の仕上がりも持ちも変わってきます。

人工芝を敷くコツ——防草シートとの併用がカギ

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「雑草対策もしたいし、緑もほしい」という方には人工芝が人気です。人工芝専門店やDIYショップが公開している施工手順を見ると、押さえるべきポイントは共通しています。

  • 下地づくり:雑草を根から抜き、石を取り除いてから地面を平らに整える
  • 防草シートの敷設:人工芝のすき間から雑草が生えるのを防ぎ、裏面の保護にもつながる
  • 固定:ズレを防ぐため、防草シートは1m程度の間隔でU字ピンを打ち込んで固定する
  • 人工芝の敷設:たるみが出ないように広げ、継ぎ目はジョイントテープなどで目立たないように処理する

人工芝を敷くには時間がかかるため、休日1日で仕上げるつもりで、人手を確保しておくと安心ですよ。

フェンス・目隠しは「高さ」と「境界」の事前確認から

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プライバシーを守りたい、道路からの視線を遮りたいという理由でフェンスや目隠しを検討する方も多いでしょう。ここで意外と見落とされがちなのが、高さと境界の扱いです。

地面に基礎を設けて単体で立てるフェンスそのものには、建築基準法上、一律の高さ制限が定められているわけではありません。

建築基準法施行令第61条・第62条の8はコンクリートブロック造・組積造の「塀」を対象とした規定であり、単体で設置するフェンスには直接適用されないためです。ただし最終的な高さの判断は自治体の建築指導課にご確認ください。

一方で、三重県「建築基準法施行令におけるブロック塀等の構造基準」によると、コンクリートブロックなどを使った塀については、建築基準法施行令で構造上の基準が定められています。

具体的には、高さ1.2mを超え2.2m以下のブロック塀の場合、3.4m以下ごとに「控え壁」と呼ばれる補強壁を設けることが求められています(建築基準法施行令第62条の8)。【2026年時点】の一般的な基準。詳細は自治体・現場条件により異なります。

つまり、「目隠しのために背の高い塀を新設したい」という場合は、単純な置き敷きDIYの範囲を超え、構造基準への適合や、場合によっては確認申請が必要になることがあります。着手前に自治体の建築指導課へ確認しておくと安心です。

また、フェンス・目隠しの設置場所が隣地との境界に近い場合は、着工前に隣家へひとこと声をかけ、境界線についても認識をすり合わせておくことをおすすめします。トラブルを未然に防ぐための、ちょっとした気配りです。

高さの目安としては、目隠し目的なら1.8m〜2.0m程度、防犯目的なら1.5m〜1.8m程度、境界を示す程度なら1.0m〜1.2m程度で検討されるケースが多いようです(※目的・地域慣習による目安であり、公的な基準に基づくものではありません。断定するものではなく、詳細は施工業者や自治体にご確認ください)。

雑草対策、方法ごとの向き・不向き

「毎年夏になると雑草に悩まされる」という方に向けて、代表的な対策を比較してみましょう。

雑草対策の主な方法

雑草対策の主な方法
出所:LIMO&ホーム作成
雑草対策の主な方法

除草剤を使う場合は、必ず商品ラベルに記載された使用方法・使用場所・希釈倍率・安全上の注意を確認したうえで、用法用量を守って使用してください。

農林水産省によると、ラベルには適用範囲や使用回数、使用上の注意なども記載されています。

小さなお子さまやペットがいるご家庭では、使用場所や乾燥するまでの立ち入り制限にも配慮すると安心です。

門扉・ブロック塀は「業者に相談する」判断も選択肢に

門扉のDIYは、シンプルな軽量タイプであれば取り組みやすい一方、電気錠付きや重量のある門扉は、建付けの精度や安全性の観点から業者への依頼が無難とされています。

ブロック塀についても同様です。既存の塀にひび割れやぐらつきが見られる場合、国土交通省は「ブロック塀等の安全点検」を呼びかけており、危険性が確認された際には補修や撤去などの対応が必要としています。

高さのあるブロック塀を新設する、あるいは古い塀を作り替えるといった工事は、構造基準への適合や施工の安全性が問われる部分でもあるため、DIYでの新設は避け、エクステリア業者や工務店など専門家に相談することをおすすめします。

費用の目安について

庭DIYの費用は、資材の種類・施工範囲の広さ・地域によって大きく変わるため、統一的な公的相場は見当たりません。

ホームセンターやDIYショップで資材を購入して自分たちで施工する場合、業者にすべて依頼するケースと比べて費用を抑えやすい傾向にありますが、あくまで目安として捉え、実際に購入する前には資材店やメーカーの公式サイトで最新価格をご確認ください。

なお、電動工具の扱いに慣れていない場合や、重量のある資材を持ち上げる作業では、無理をせず休憩を挟みながら進めることも大切です。

まとめ

庭DIYは、タイルの置き敷きや人工芝の敷設、軽い目隠しづくりなど、休日を使って手軽に取り組める部分がある一方で、フェンス・塀の高さや門扉の仕様によっては、確認申請や専門業者への依頼が必要になる場合があります。

まずはご自宅の庭のどこを自分たちで手がけ、どこを専門家に相談するかを整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。

無理のない範囲から、少しずつ理想の庭に近づけていけたらいいですね。

手軽さの奥に…法規や安全面の注意点が隠れていることも

中井 里穂
執筆者中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

法律や制度の基礎を学んできた経験から、今回の庭DIYの記事を書くにあたっても、「どこまでが自己判断でできる範囲なのか」という線引きを一番意識しました。

休日にホームセンターへ行くと、タイルや人工芝、フェンス資材など、どれも“置くだけ”でできそうに見えるものがたくさん並んでいますよね。ただ、その手軽さの奥に、法規や安全面の注意点が隠れていることもあるというのは、書きながら改めて実感したところです。

なかでも印象的だったのは、フェンス・塀の高さと境界にまつわる部分です。単体のフェンスには一律の高さ制限はない一方、コンクリートブロックの塀は建築基準法施行令で構造基準が定められていて、高さによっては控え壁が必要になったり、確認申請が求められたりすることもあります。「目隠しのためにもう少し高くしたい」という気持ちは自然なものですが、その一歩を踏み出す前に、まずは自治体の建築指導課へ確認しておくと安心だとあらためて感じました。数字の細かさに構えなくても、「高さ次第では専門家の出番」という感覚だけ持っておけば十分だと思います。

境界に近い場所での工事は、隣家へのひとことも忘れずに。ブロック塀のひび割れやぐらつきについても、国や自治体が安全点検を呼びかけているとおり、少しでも不安がある場合は無理に自分で手を加えず、専門家に見てもらうのがおすすめです。門扉についても、電気錠付きや重量のあるタイプは同じ理由で業者に相談したほうが無難だと思います。塀にせよ門扉にせよ、「安さ」より「安全と手続き」を優先する視点は忘れずにいたいところです。

タイルの置き敷きや人工芝敷き、軽い雑草対策など、気軽に楽しめる部分はぜひ休日のDIYとして取り入れていただきつつ、フェンスや塀の高さ、確認申請の要否など判断に迷う部分は、自治体や工務店など専門の窓口に確認しながら進めていただけたらと思います。

「まずは自分たちでできる範囲を仕分けること」を意識するだけでも、計画はぐっと立てやすくなるはずです。制度や基準は改正されることもあるため、詳しくは最新の公式情報でご確認くださいね。

ご利用にあたっての注意

  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービス・業者の購入や契約を推奨・勧誘するものではありません。
  • 記載の費用・基準・仕様は執筆時点の目安であり、地域・条件・時期により異なります。
  • 塀の高さや確認申請の要否など建築基準法にかかわる内容は、最新の情報や個別のご事情について、各自治体の建築指導課や建築士など専門家にご確認のうえ、ご自身の判断で施工を行ってください。
  • 高さのあるブロック塀の新設・改修、電気工事を伴う作業などは、有資格者・専門業者への依頼を検討してください。

参考情報

中井 里穂LIMO&ホーム編集部記者株式会社モニクルリサーチ

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